犬から見る犬の暴力的な性格の原因
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暴力的な犬が多い国として知られるのは、ルーマニアでしょう。
ルーマニアには数十万匹の野犬がいるとされています。
ルーマニアでは汚職が酷いために政治的対策ができていないのと、動物愛護団体の利権問題で野犬が増殖しました。
ルーマニア大使館によると、2014年の統計で野犬に噛まれることによって怪我や狂犬病などで8千人弱の死者数が出たと確認されています。
政府報道ですので、本当はもっとあるでしょう。
それに比べると日本は平和といえます。
日本ではそんな事件が1件でも起こったら大事件ですよね。
野犬対策が非常にしっかりしており、野犬が殆どいないというのもあります。
しかし、ホームレスが犬を飼う習慣もあり、野犬といえる存在が0であるかというとそうではありません。
では、ルーマニアと日本の何が違うのでしょうか?
教育による違いが暴力に出る
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ルーマニアにいる野犬は人間による教育がなされていません。
犬は元々、野性の生き物です。
野生の生き物は他種族に対して攻撃をするのは当然の行動です。
そして、ルーマニア国民の3分の2は「野犬を敵視している」というデータもあるようで、人間から暴力的な扱いをされていることも現実としてあるでしょう。
普通の民間人は好んで野犬を攻撃するとは思えませんが、一部の攻撃的な人が攻撃しているのは間違いないでしょう。
日本の野犬はホームレスにとって心の拠り所となっており、愛情という教育がされています。
しかし、ルーマニアの野犬は暴力による教育がされているのです。
暴力には暴力で返す。
これはどの世界でも同じですよね。
犬にとって環境は大きく暴力性に左右される
犬は協調性が人間と似ているとして、人間のパートナーとしてどの国の文化でも大切にされてきました。
しかし、ニホンオオカミが家畜を荒らすとして絶滅されるほど狩猟されたように、環境次第では人間の敵になります。
人間の敵にも成りうるということは、犬にとっても人間が敵に成りうるということです。
例えば狩猟犬として育てれば日本でもそれが民間人の手に渡った時に、通行人を襲ったという事例があります。
犬にとって、環境は非常に大切なのです。
飼い犬を暴力的にしないためには
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飼い犬は前述したように暴力を受けるとそれを学習して暴力的になる傾向があります。
そのため、飼い犬に暴力を振るわないということが大前提です。
それは肉体による暴力だけではありません。
また、犬を育てるのは、多くの人が初心者です。
犬の育て方についてよくわからないという不安によって、自分の育て方で自分の飼い犬が暴力的になるのではないかという心配を抱えている方もいると思います。
そうした人にとって気を付けるべき点は何処でしょうか?
強く言うのと暴力は違う
暴力と飼い犬に対して何もかも甘やかすのは違います。
時には強く言うことも必要です。
その時の線引きとは何でしょうか?
・お手
・お回り
・待て
例えば、こうした基本的な学習には、日本人は基本的には餌付けをすることで覚えさせます。
できたら褒めて餌をあげるという方法ですね。
そうした学習方法は正しいです。
ただ、命令する時は強い口調ですよね?
それは暴力とは違います。
暴力というのは、与えられてメリットがないものを指します。
飼い犬が小便や大便で粗相をした時に、殴って暴力だけ与えて暴言を吐くなどする行為がそれに値します。
そうしたものを与えると、受ける側は意味もわからず、「暴力によって相手を屈服させることがメリットなのだ」と学習してしまいます。
これは人間社会でも同じことがいえますよね。
強く言って、できたら報酬を与える。
この基本姿勢を守っていれば、基本的に犬は暴力的になることはありません。
子どもの頃にする学習が最も大切
子どもの時にどうしつけをするかということは大切です。
暴力的にしつけをすればそれだけ暴力的になる危険性が高くなります。
つまり、暴力が正義だと勘違いしてしまうのですね。
そのため、しつけの後に褒美をしっかりと与えるというしつけが重要です。
今ではペットブームのために自分の子どもも適切に育てられない人が犬を飼うというような環境も増えてきています。
そのため、虐待を受けて育ったアダルトチルドレンといわれるような人が親に受けた時と同じ教育で飼い犬と接してしまうこともあります。
室内管理ならばまだいいのですが、それが外で飼うとなると、他人を攻撃する飼い犬になる可能性があります。
それは正さなければいけません。
自分の人生に関わることもでもあるので、問題があると自分で気づいた瞬間に認知療法訓練など精神科によるアプローチも真剣に考えた方が良いでしょう。
子どもの頃の環境というのは、どの生物にとっても非常に大切なのですね。
なるべく室内で育てる
犬は外で飼うと吠えるようになります。
逆に室内で飼うと大人しい性格になります。
犬を自由に育てたいという気持ちを持ち、庭で飼っている飼い主が多いとは思いますが、庭と室内では飼い犬と接する時間がどうしても違ってきます。
庭にいる時間が長い人はいいのですが、ひきこもりがちな方が庭で育て、放置すると、暴力的になる傾向があります。
番犬として飼うのならばある程度の防犯としてそれでいいのですが、なるべく暴力的に育てたくないという人にとっては室内で飼った方がいいでしょう。
暴力的な犬の性格を治すにはどうすればいいのか?
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性格というのはなかなか直せません。
それは人でも感じていることではないでしょうか?
しかし、それを屈服させるものがあります。
環境の変化です。
・実家から一人暮らしに
・高校が変更する時に高校デビューに
・学生から社会人に
・転校や進学によって周りの人が変わる
こうした事態に人が変わるというのは誰もが体験したり、見たり、感じたりするものではないでしょうか?
そうした人の変化は犬の変化にも同じく当てはまります。
獣医師に預けてみる
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暴力を振るう犬の飼い主というのは何かしらしつけに問題があるパターンが多いです。
そのため、一旦、獣医師に預けて指導してもらうという手段は1つの手段でしょう。
里親になったというパターンでも同じです。
専門家の指導を受けることによって、暴力性がなくなる可能性があります。
しかし、ただ獣医師に預けるだけでは効果があるとは思えません。
獣医師も人間です。
これからも定期的に通ってもらってお金になるとなれば努力をしますし、何もしないでお金になるならば手を抜きます。
そのため、獣医師に性格矯正のトレーニングもしてくれるかどうか相談してみましょう。
それでOKを出してくれれば、獣医師による医療行為によって暴力性のある性格を矯正することに協力してくれます。
しつけを見直して愛情を注ぐ
しつけについて真剣に考えてみることも犬の飼い主としての役割です。
通行人を噛むような犬は、接し方を変えることで暴力性を抑えることも可能なはずです。
ただ、その際には飼い主も最初は言葉による暴力は使うことです。
全てにおいて暴力的な態度を取ってはいけないということは決してありません。
何故ならば、元々の飼い犬、そして里親になって飼い犬になった犬、どちらも「暴力が正しいこと」という意識を持っています。
これは狩りをして生きる肉食動物としては当然の結論であり、自然的でもありますが、それは人の社会においては正しいことではないのは一目瞭然です。
そのため、まずはきつい言論によって、立場をわからせる必要があります。
しつけによって「暴力をすることが正しいことではない」と覚えさせるのが目的です。
その上で、犬が正しいことをできた場合には、餌付けなどの褒美によった手段で、「本当に正しいことをすればメリットがある」ということをしっかりと学習させます。
しつけは犬にとって大事な環境です。
そして、飼い犬というのは自力で餌を手に入れられることは絶対にできない以上、しつけによる矯正は必ずできます。
効果は必ずでます。
そして、しつけには愛情が必要です。
暴力は愛情で治るという精神論的なものもありますが、それ以上に、暴力を振るう犬に対するモチベーションを維持するのは愛情が一番だからです。
それがなくなると、しつけが続きません。
しつけは維持することが大切であり、維持をすれば、いつかその方向性に犬も気づいてくれます。
夜鳴きして、吠える犬を何とかしたい!
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近所迷惑としてトラブルになるのが犬の吠える音です。
暴力性のある犬は何も人に噛みつく犬だけではありません。
やたら滅多に吠える犬だと、深夜にまで吠えて近隣住民から「眠れない」というクレームがつくこともあります。
人を見たら吠える。
これは番犬として非常に優秀です。
しかし、犬にも不眠症があり、感情もあります。
吠える必要性のないところで吠えまくってしまい、近隣トラブルになる可能性もあります。
実際に、「騒音被害」として、裁判沙汰になることもしばしばあります。
そうした犬の吠える暴力にどう対処すればいいでしょうか?
執拗に吠えるのは犬のストレス
何故、意味もなく犬が吠えるのか考えたことがあるでしょうか?
異常に吠えるのは、多くが犬のストレスです。
イライラしてやることがないので、叫ぶ。
これは人間でも当てはまりますよね。
犬でも同じです。
ストレスが溜まると吠えて発散します。
声を出すことは最大のストレス発散なんですね。
飼い主はそのストレスの原因を突き止め、解消してあげることが必要です。
人は部屋に閉じこもりっきりになってひきこもりになると3か月で多かれ少かれ鬱病を発症すると言われています。
犬も同じです。
まともにコミュニケーションを取って貰えないと鬱病になって常軌を逸した行動に出ます。
また、運動も必要です。
犬は、日々の散歩によって、日課を得ます。
人でも日課がない人生だとおかしくなってしまうものでしょう?
認知症の場合は安楽死の選択も
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吠えまくる犬の全てが暴力によるものとは限りません。
中には認知症になって吠えている犬もいます。
高齢になると犬も人と同じく認知症になります。
そのために吠えているということもあるのです。
そうした認知症の犬の介護は大変です。
今までしたしつけを全部忘れて粗相をします。
そうなると、まず行うべきは声帯を切り取る手術をすることです。
これによって、夜鳴きは絶対にしなくなります。
本当に介護できなくなったら安楽死の選択も入れておきましょう。
いつまでも自分に苦しむよりも、そうした選択を獣医師の元に行った方が犬にとって幸せなこともあります。
最期まで面倒を見るという気持ちが沸きがちですが、本当に色んな人のことを考えれば、安楽死の選択も入れておく必要があります。
吠える度に嫌悪感を与え、吠えない時に褒美を与えるのがコツ
教育方法としては、飴と鞭をしっかりと使い分ける必要があります。
吠えなかった日には餌を高級にするという飴。
吠えた時には放水をしたり激昂をしたりして嫌悪感を与えるという鞭。
そうした2つの使い分けが大切です。
犬も暴力的に吠えることが悪いことだと思っていません。
それを正しく教育するのは、しつけによって治せることです。
また、どうしてもしつけによって治せない場合は、昼はなるべく構ってあげて、夜は添い寝するなど、生活リズムを作ってあげることも方法の1つです。
犬の暴力で揉めた場合
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犬の暴力で近隣住民とトラブルになることもあるかもしれません。
そうした場合は、適切な対応が必要です。
「たかが犬のしたことだ」
そう高を括ることは決して最善策ではありません。
非はきちんと認め、損害を少なくすることも大切です。
専門の弁護士を雇う
田舎ではなかなか見つかりませんが、今ではネットで東京の弁護士を探して依頼することも可能な時代になりました。
ペット問題に詳しい弁護士を雇うことによって、賠償金などの支払いをスムーズにするだけではなく、今後、地域で生活していく上での妥協策を提案し、トラブルから出る地域の噂を抑えることができます。
日頃から注意していた証拠を残す
民法の第七百十八条で、こう記載されています。
「動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは、この限りでない」
このような文章が書かれています。
つまり、犬が暴力をしたら飼い主に責任はあるけれど飼い主が注意をしていれば罪には問われないというものです。
日頃から犬の生活日記などをつけてしっかりと管理していることをアピールしていれば罪には問われないのです。
しかし、もしも何度も行政から注意を受けているなどの事情があった場合、これは適応されません。
相手が軽微の怪我や損失であれば、殺処分をするなどをすれば「その相当の注意をもってその管理をした」という印象付けはできるでしょう。
まとめ
犬の暴力というのは単純なものです。
飼い主のしつけが悪かったのです。
しかし、それによってトラブルが起こることもあります。
そうした時に飼い主が犬の暴力について真剣に考えていたか否かということは後々の裁判でもしっかりと影響します。
犬に暴力の気配を感じた場合は真っ先に対策を練ってください。
そして、それを記録し、犬の暴力に対して、人を守るということは責務として果たさなければいけません。
努力をしてもどうしようもなかった事態は仕方ないですが、努力もしないで犬の暴力が人への暴力へと変わった場合は、飼い主にそれ相応のペナルティーがかかせられることになります。
そして、それは軽いものではありません。
れっきとした犯罪です。
それを防ぐ対策を考え、実行する。
最も大切なことであります。
犬の自由を尊厳し、犬の暴力を見過ごすことは、一部の動物愛護団体の思想としてありますが、それは法律的には間違っています。
彼らは法律的に保証されないからこそ声を上げてパフォ―マンスをし、時に犯罪行為までして宣伝して、資本源を集めているのです。
人に人へ暴力を振るう権利はありません。
同時に、犬に人へ暴力を振るう権利もないのです。
それはしっかりと把握しておいて、周りにもわかるように対策を練って、暴力を人に向けられないようにアピールしなければいけません。
また、だからといって、犬に対して暴力を振るうのも犯罪ですので、絶対に止めてください。
暴力には暴力で対抗しますし、そもそも動物愛護法によって逮捕されます。
犬には愛情を持ち、愛情のある性格になるようにすることが大切になってきます。