心に深い傷を負った犬が掴んだ第二の人生
深い心の傷
なかなか心を開こうとしないベンジ。彼には心に刻まれた深く悲しい過去がありそうです。人の愛情やぬくもり,信用するという気持ちを知らず路上生活を過ごしていたベンジ(Benji)の人生を大きく変えたのは,”Hope for Paws(ホープ・フォー・ポウ)”という動物保護団体の共同創立者であるエルダッド・ハガー(Eldad Hagar)さんです。出典:http://www.huffingtonpost.com/entry/benji-dog-hope-for-paws_us_56cffccae4b0bf0dab31a70f
ハガーさんはベンジの苦境を耳にして,彼を探しにロサンゼルスの路上に向かいました。彼を救って新しい生活をさせてあげたい・・・そう願って。
しかし,そう簡単にはいきませんでした。ベンジは人間に対して深い恐怖心と不信感を抱いていたのです。
ベンジが今までどのような生活をしていたかは分かりませんが,体中が土色となるまで,人生のほとんどを路上で過ごしてきたようです。
毛で顔面が覆われているのでその表情は見えませんが,不健康な様子は伝わってきます。
そんなベンジの姿を見て放っておけなかったハガーさん。
どんなに心を開こうとしなくても,それでも救いたいというハガーの熱意がようやく保護へと至ったようです。
見違える外見
本当のベンジの姿はこんなにも愛くるしい姿だったんですね。ようやくベンジを保護することができ,体を清潔にするため動物病院に連れて行ったのです。出典:http://www.huffingtonpost.com/entry/benji-dog-hope-for-paws_us_56cffccae4b0bf0dab31a70f
ベンジは救出後も数日間は心を閉ざしていて何に対してもあまり反応を示しませんでした。
しかし,愛情を注いでいくうちにようやく心を開き始めたのです。
あのもさもさした不清潔な状態からは想像できません。
綺麗にしてもらいましたが,伏し目がちで,まだ目には力が感じられません。
やはり長年の月日は,彼の心を頑なに閉ざすには十分すぎるものだったのでしょう。
しかし,それでも諦めなかったスタッフさん達。
献身的な世話のおかげで,数日かかって徐々に心を開いて行ったようです。
目に見えませんが,愛情の力ってすごいですよね。ここから再スタート