瀕死の重傷を負った猫
生きていたことが奇跡だった...
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「彼女の怪我は本当に酷くで傷口がぱっくりと開いた状態で早急に手術が必要だったの」出典:https://www.thedodo.com/street-cat-adopts-puppy-2343120601.html
CWOBの創設者で獣医師のクリスティ・カンブロルさんはそう話します。
ガートルードと呼ばれる２歳ほどのその猫の大怪我の原因は犬の集団に襲われたからとのことですが、その様子は目撃されたのか、それとも襲われた後に発見されたのかは不明なのだとか。
そして緊急手術の際にガートルードは妊娠していたことが発覚したのだそう。しかし残念なことにあまりの傷の深さからお腹の赤ちゃん達は全員亡くなってしまったのだそう。その上、犬の攻撃で腹部に穴が開くほどの怪我を負い内臓にもかなりのダメージを受けていたことから彼女が生きていたことそのものが奇跡に近かったのだそう。
そんなある日...
二度と戻って来なかった飼主
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ガートルードが病院に収容され療養を始めて一週間ほどたった頃、４匹の子犬が動物病院に置き去りにされました。出典:https://www.thedodo.com/street-cat-adopts-puppy-2343120601.html
「子犬達は酷い健康状態で母犬と引き離されて一週間ほど経ってたの。とにかく小さくてどの子も450ｇに満たないほど状態が悪くて、スタッフ全員で全力を尽くしたけど、生き残ったのはたった一匹だったの」とクリスティさん。
なんとか生き延びた子犬の名前はクレメンタイン。クレメンタインと３匹の兄弟はペットとして飼われていたらしいのですが、４匹の具合が悪くなった途端、飼主は子犬達を病院に連れて来たものの、二度と戻って来なかったのだそう。
病気になったからもう要らない。飼い主はそう思ったのでしょうか？命を預かる以上、この先なにがあっても面倒を見ると覚悟の上で動物を飼って頂きたいものです。
母犬と引き離され兄弟も失ったクレメンタイン。小さな子犬にとっては実に残酷なことです。しかしそんなクレメンタインにはある出会いが待っていました。
失くしたものを補い合うように...
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ある日、CWOBの病院の責任者クラウディア・オルテガさんがクレメンタインを抱っこしてガートルードのケージの前を通りかかると意外な反応がありました。出典:https://www.thedodo.com/street-cat-adopts-puppy-2343120601.html
「ガートルードがそばに寄って来て鳴き始めたの。それから頭やお尻をケージに擦りつけ始めたの」とクリスティさん。
ガートルードのクレメンタインに対する反応を見たクラウディアさんは監視付きで２匹を引き合わせてみることにしたのだそう。するとビンゴ！ガートルードはクレメンタインを抱き寄せて毛繕いをし始め愛おしそうかわいがり始めたのだそう。
種は違えどみなしごとなりきっと寂しかったのでしょう。クレメンタインもガートルードの愛とぬくもりに答えるように仲良く身を寄せています。とってもあったかそうですね。
もう離れられないにゃ！
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クラウディアさんが２匹を別々にするとガートルードはイライラして相棒を返してもらうまで鳴き続けました。出典:https://www.thedodo.com/street-cat-adopts-puppy-2343120601.html
「２匹は切っても切れない仲になったわ。いつもクレメンタインがガートルードの上で寝てるの。いつも２匹は一緒なの」とクリスティさん。
あまりにも仲良し過ぎる２匹は病院にいる間はいつも同じケージで過ごしていたのだとか。そして出会いから数週間後、クラウディアさんは仲良しコンビを自宅に連れ帰り２匹一緒にお世話をし始めたのだそう。
もちろんクラウディアさんのお宅に移ってもガートルードの母性本能は衰えることを知りません。そして毎日毎日せっせとクレメンタインの毛繕いをしたり抱きしめたりとしっかりと母親の役目を果たしていたのだそう。
母は偉大なり
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ガートルードはやんちゃな子犬にもとても寛大です。出典:https://www.thedodo.com/street-cat-adopts-puppy-2343120601.html
「ガートルードはまるで聖人よ。クレメンタインは遊び盛りでガートルードにも少々荒っぽい遊びを挑んでくるけど、ガートルードはいつも大目に見てくれるの」
そんな２匹は３月の終わり頃に里親さんに巡り会うためメキシコからアメリカのカリフォルニア州に移されたのだそう。
カリフォルニアへの旅の際、クリスティさんは２匹を別々のケージに入れて移動しようとしたのだそうです。もちろん小さなクレメンタインにとっては初めての長旅。小さなケージでは辛いのではとのクリスティさんの思いやりだったのですが、しかしこの心遣いにガートルードは大泣きの猛抗議。結局２匹は同じケージでカリフォルニアへ旅立って行ったのだそう。
ずっと一緒にいたい！そんな飼い主さんに巡り会いたい
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現在はカリフォルニアの預かりさんの元で仲良く暮らしている２匹。CWOBでは２匹を離れ離れにすることなく一緒に貰ってくれる飼い主さんを探しているのだそう。２匹一緒という条件はそう甘くはありませんが、きっとどこかにその運命の人が待っていてくれるはずです。
怪我をして子供を失った猫が、親兄弟を失った子犬と出会いお互いがお互いを求め合う姿。出会った時、２匹はそれぞれ悲しい過去を抱えていましたが、これもきっと運命。出会うべくして出会ったのかもしれません。そんな２匹の種の違いを超えた絆は心を洗われるほど実に美しいものですね。
この先２匹がずっと一緒に、そして幸せに暮らして行けるよう心から祈りたいですね。
ガートルードとクレメンタインの仲良し動画をご覧ください
※ボリュームにご注意ください
Cat Survives Dog Attack — Then Adopts Abandoned Puppy
