飼主さんが留守中に起きた火災
お願いだからあの子を助けて!
通報を聞き現場にいち早く駆けつけたサンタモニカ消防局のアンドリュー・クレイン消防士は火災現場に取り残されたナルーを救出しました。偶然にも現場に居合わせたプロカメラマンのビリー・フェルナンドさんがレスキューの様子をカメラに収めていました。出典:https://www.thedodo.com/firefighter-saves-dog-2326957355.html
「現場で見ているとクレイン消防士が何かを抱きかかえて歩道の芝生エリアへ向かって来たんだ。最初はそれが何だか分らなかったけど、すぐに取り残された犬だって気付いたよ。犬は意識が無くてぐったりしてたんだ」とビリーさん。
飼主のクリスタルさんがナルーを留守番させてお出かけをしている間に起こった不幸な火災。10年も一緒に暮らしてきたビション・フリーゼ&シーズーMIXのナルーはクリスタルさんにとってはかけがえのない存在だったことでしょう。もちろんクリスタルさんもナルーを助けようと試みたのだそうですが、煙が彼女の行く手を阻んで手も足も出なかったのだそう。
そこでレスキューをお願いしたのがクレイン消防士。彼は煙立ち込めるアパートに突入し、寝室の手前あたりでナルーを発見し助け出してくれたようです。
戻って来い!ただその一心で!
まずは酸素マスクで蘇生を試みますが、ナルーは息を吹き返しません。出典:https://www.thedodo.com/firefighter-saves-dog-2326957355.html
「クレイン消防士は躊躇することなく犬に心肺蘇生を始めたんだ。思わず息を飲んだ一瞬だったよ」とビリーさん。
人の命を救うだめに心肺蘇生法はよく行われることですが、動物のためにもこんなに一生懸命になってくれるクレイン消防士は真の意味でレスキュー請負人ですね。煙のせいで自身も真っ黒になりながらも小さな体に魂を吹き込むかのようなクレイン消防士の姿には心を打たれます。
そこに助けを必要としている命がある限り!
クレイン消防士は時折疲れを見せますが、それでも諦めません。そして20分間の努力の甲斐あって瀕死の状態だったナルーは徐々に呼吸をし始めました。出典:https://www.thedodo.com/firefighter-saves-dog-2326957355.html
「まさに胸の上の大きな重りが取れたような気分だったよ。涙なしでは見ていられなかったよ。だってボクは犬が息を吹き返すその瞬間を目撃したんだから」とビリーさん。
心肺蘇生の様子を心配そうに見ていた飼主のクリスタルさん。ナルーがこちらの世界に戻って来たその瞬間、彼女とそして周りで見ていた全ての人が涙を流して歓喜に沸いたのだそう。そして後日、元気になったナルーと共にクリスタルさんはサンタモニカ消防局にクレイン消防士を訪問し改めてお礼を述べたのだとか。
ビリーさんにとって消防士とは人生においてその生きざまをいつも目標にしたい存在だったのだそう。そして今回のこの救出劇はクレイン消防士の諦めない心が起こした奇跡。彼らのように地域や社会に貢献する職業に就いている人は我々の日常には欠かせない存在。そしてその存在はただただ尊敬に値します。
もちろんアメリカというお国柄もあるかもしれませんが、「命を救う」ということに人間も動物も彼らには関係ありません。そこに救われるべき命がある限り、彼らは今日も現場に向かいます。
我々は消防士さんのような存在への感謝の気持ちを忘れてはなりませんね。
Firefighter Refuses To Give Up On Little Dog Pulled From Burning Home