交通量の多いシカゴの街で
足を引きずり怯える子猫を発見
「あんなに交通量の多いところで生き延びるなんて到底無理だったと思います」出典:http://www.lovemeow.com/kitten-found-hobbling-on-street-meowing-for-help-they-knew-they-had-to-2279145607.html
子猫を発見したケヴィさんはそう話します。
「草むらに隠れた子猫を見つけると、まるで『お願いだから傷つけないで。私は怪我をしているの』と言わんばかりに泣き叫んでいました」
子猫をおびき出す作戦を初めてから1時間ほどたった頃、子猫は暴れ出し再び通りに逃げ出そうとしたのだそう。そこでケヴィさんは来ていたコートを子猫にかけて落ち着かせようと試みたのだとか。
やがて苦労の末に捕まえた子猫をよく見てみると、まるで骨と皮だけのガリガリの状態であることが分かったのだそう。そして体中はノミだらけで、その歩き方から骨盤あたりに怪我負っていることが疑われたのだとか。
保護施設へ
ケヴィさんは保護した子猫に第二の人生をと願いながらシカゴのTree House Humane Societyという保護団体に連れて行きました。そこで子猫はダドリーと名付けられ、5度ものシャンプーの末、やっとのことでノミを完全に除去することができたのです。出典:http://www.lovemeow.com/kitten-found-hobbling-on-street-meowing-for-help-they-knew-they-had-to-2279145607.html
ダドリーという名前は1999年に公開された「Dudley Do-Right」という映画の主人公に因んで付けられたのだそう。主人公のダドリーはカナダの騎馬警官で馬から降りるとおかしな歩き方をするところが似ていたためにこの名前になったのだとか。
それにしても海外の方のネーミングセンスってかなりストレートと言いますか、見た目に関係ある言葉をそのまま名前にしてしまう傾向がありますね。我々日本人からするとちょっと抵抗がありますが。
恐らく人間に蹴られるなどして傷つけられたであろうダドリーですが、再び人間に心を開き子猫らしさをとりもどしつつありました。
痛みから解放してあげたい
ダドリーが預り家族の元へ行ってから6週間ほどの頃、体重も増え遊ぶことも人間も捨てたものじゃないということも学び始めていました。しかし彼の足取りはよろよろとしており3本脚で歩くようになっていました。出典:http://www.lovemeow.com/kitten-found-hobbling-on-street-meowing-for-help-they-knew-they-had-to-2279145607.html
「動物病院でレントゲンを撮ると、骨盤骨折だけではなく右後ろ脚の大腿骨骨頭に問題があることがわかりました」とケヴィさん。
こちらの写真は手術前のダドリー。後脚が安定せず、このように何かに寄りかかっていることが多かったのだそう。
大腿骨骨頭に起こる問題として代表的なのがレッグ・パーセス病です。この病気のはっきりとした原因はわかっていませんが、太ももの先にある大腿骨の骨頭への血流がなんらかの原因で妨げられやがては壊死を起こしてしまうというもの。症状としては足を引きずる、痛がるなどがあるそうでダドリーも恐らくこの病気だったのでしょう。従って彼を痛みから解放するには骨頭の摘出手術が必要となるのです。
痛みが取れると積極的に
ダドリーの手術にはたくさんの費用が必要でしたが、ネット上で募金を募った結果、手術費用には十分なお金が集まり無事手術を受けることができたのです。出典:http://www.lovemeow.com/kitten-found-hobbling-on-street-meowing-for-help-they-knew-they-had-to-2279145607.html
これまで痛みに耐えながらも健気に、そしてもう一度人を信じようと一生懸命がんばってきたダドリー。手術の後のお薬での治療も難なくこなし、ご飯もしっかりと食べ、リハビリにもびっくりするほど積極的だったのだそう。
一日も早く優しい家族に出会いたい
「手術から2日後にはもうその脚で歩いていました。本当は1日4回以上、3分づつ歩くのが良しとされていましたが、彼は走ったりジャンプしたりしたがるの」とケヴィさん。出典:http://www.lovemeow.com/kitten-found-hobbling-on-street-meowing-for-help-they-knew-they-had-to-2279145607.html
術後は順調に回復してもうすぐTree House Humane Societyの譲渡会に出る予定のダドリー。
恐らく人に虐待されたせいで保護当初は人間に酷く怯えていましたが今ではすっかり人を好きになってしまった甘えん坊。これからはもうお腹を空かせることも、寒さに凍えることも、そして足の痛みに悩まされることもありません。
保護された時には誰もがその命を危ぶんでいたにもかかわらず、小さなダドリーはここまでに回復しました。後は素敵な家族に出会うの待つのみ。ダドリーの明るい未来を応援したいですね。
元気イッパイのダドリーの姿はこちらの動画でKitten Found Hobbling on Street Meowing for Help - They Knew They Had to Save Him