猫の体温・熱の測り方は?
thodonal88/shutterstock.com
まず体温チェックの基本は、測る場所を毎回同じにしておくことです。
体温は耳と肛門の2つの箇所で概ね測ることになりますが、また、注意点として、健康で元気が良ければ、基本的に猫の体温を測る場所は毎回同じにしておく必要があります。
耳の場合は専用の体温計が市販されています。先端が太く折れ曲がった形状をしており、最近では折りたたんでコンパクトにできる製品が市販されています。耳からの体温の測り方はとしては、内側の穴に近い場所で測ります。
また動物病院などでは、標準で測る場所はほとんどが肛門です。体温計は人間用でも代用できますが、出来ればペット用を用意した方が衛生面では良いでしょう。
肛門からやる場合は2人がかりのほうが良いです。猫はお尻周りを触られるのをとても嫌がるので、尻尾を根元から軽く持ち上げて嫌がるようなら、無理をしないでくださいね。
動画:2人がかりでやる猫の体温の測り方※1分25秒あたりから始まります。
猫の体温・平熱を測る際のコツとしては、体温計の先端にワセリンなどを使って滑らせやすくしてあげることです。
測り終ったら、エタノールかアルコールで先端を消毒することも忘れないようにしましょう。無水エタノールは薬局で買うことができます。
ワセリンがなければ、ベビーオイルやオリーブオイルでも良いですよ。
一人で行う場合は広めのタオルを使って猫をくるんでしまう方法があります。
両足を持ってあげれば、暴れずおとなしく測らせてもらえるでしょう。
子猫の場合は、体温は38度前後が一般的ですね。老猫の場合は平均体温よりは少し下がります。
猫の平熱って?ストレスと病気でも体温は変わる!
Miki Studio/shutterstock.com
ストレスを感じていたり興奮していると体温はやや上昇し、体温が1度下がっても猫はかなり病気である可能性が高くなります。
病気で発熱している場合は39.5度~40度以上で、子猫なら38度以下の場合は命に関わりますので要注意です。
肛門で図る場合は、体温の測り方のコツとしてまっすぐ差し込んだらやや先端を上に向けるようにして、腸壁に当たるようにして測ります。
成猫の場合は感染症などでは必ず発熱などが見られます。
室内で飼われる猫も、しっかりと体温チェックを忘れずに行いましょう。
猫が寒がりな理由。にゃんこの体温・平熱を測りましょう。
Alena Ozerova/shutterstock.com
「猫は寒がり」ですが、猫自身は寒さに対する対策は本能的に持っています。動物の知恵として、猫はすでに自分で寒さ対策をできるのです。
また、猫は気温が下がるとお腹を包み込むように体を丸めて寝たり、暖かい場所を探して寝たり、手足をぴったりくっつけて寝たりしますので、寒くて震えているといった心配はあまりありません。
室内で洋服を着せる必要もないでしょう。
その代わり、体温が下がることは健康を害することに直結します。感染症だと発熱して体温が急激に上がこともあり、下痢や胃腸の調子を落とすと体温は下がっていきます。
健康チェックの基本として体温チェックは不可欠です。
猫の平熱は高め!
sommart sombutwanitkul/shutterstock.com
猫の体温は38度~39度です。
気温が低く食欲が落ちた場合(下痢の場合)では、室温を上げて29度位にしてあげましょう。子猫であれば体毛がまだ薄いので、冬場の室温は上げておいた方が無難ですね。
また猫の体温を触ってよくわかるのはお腹です。
背中や足は元々体温自体が低いので、抱き上げたときにお腹の体温を平熱と比べてどうかチェックしておくと良いでしょう。
熱がある時の対策
初見で普段より熱があるかな?という時はまず体温を計ってみましょう。
動物専用の体温計がありますので、耳か肛門にて測ります、普段から飼い猫の平熱を知っておくと慌てずに対処できます。
平熱より1℃以上高い場合は、少し濡らしたタオルを当てて熱が下がる手助けをしてあげます。水分補給も必要なので自力で飲めないようなら、水を含ませたガーゼ等で口元を濡らしてあげると、その水分を舐めてくれると思います。
軽いタオルやフリースをかけてあげて2日程様子を見てみましょう。
初期段階から以下のような症状がある時は、直ぐに病院で受診してください。
- 食欲がなく、下痢・嘔吐を繰り返し目ヤニがいつも以上に多い。(これらは猫風邪の特徴で、抗生物質を打ってもらいます)
- ハァハァと苦しそうに息をし、グッタリしている。(特に夏場、暑いところに長時間居る事による熱中症が疑われます)
※体温が高い場合は、病院へ行く前に水をかけ体全体を冷やして あげ、一時間以内に病院へ行きましょう。
その他の病気による発熱もありますが、いつもと様子が違う時はまずは熱を測る事により、様子をみるべきなのか、直ぐに病院へ行った方が良いのかの判断材料にもなりますね。