舞い込んだ保護依頼
「Hope For Paws」に、今日もある犬の保護依頼が舞い込みました。
「ビル街で、怪我をしているかもしれないプードルが彷徨っている」日々忙しく駆け回る彼らは、他の動物の保護を済ませたその足で、プードルの保護へ向かいました。
目標の発見
発見したのは、ビルの薄暗い隙間。
コンクリートと一体化したかのように、力なく横たわるぼろぼろのプードルの姿でした。
さあ、安全な所へ行こう
全ての力を使い果たしたかのように横たわっていたプードルちゃん。
しかし、保護するための首輪をかけようとすると、跳ね起き牙を剥きます。
「この人間たちは、一体自分に何をするつもりなんだろう?」
その強張った表情からは、警戒と、少しの諦めが窺えるようです。
もはや抵抗も無駄だと悟っているのでしょうか。
プードルちゃんは、伸びた毛で隠れてしまった瞳で、じっと「Hope For Paws」のスタッフたちを見つめます。
もう一人じゃないんだよ
隅で身を縮めていたプードルちゃんは、差し伸べられた手を受け入れ、撫でることを許してくれました。
手ぐしで絡まる毛を梳いてもらい、目を覆っていた毛を避けてもらいます。
汚れてもつれた毛の下から現れた瞳は、黒く澄んで、輝いていました。
孤独に横たわっていた暗く冷たい場所から、スタッフの腕に抱かれて出た日の当たる場所。
プードルちゃんの目は「もう一人で過ごさなくていいのか…」と、疲れたような安心したような色を浮かべています。
「Hope For Paws」のスタッフたちは、このプードルちゃんに「ヤンキー・プードル」と名付けることにしました。
data-ad-client="ca-pub-1493050849235845"
data-ad-slot="1254475616">
いざ、新しい人生へ!