地獄の館を脱出して
想像を絶する暮らしを強いられてきた猫
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アンを保護したHumane Societyが預かり手が現れることを願って写真を投稿したところ、アリゾナ州チャンドラーにある愛護団体Saving One Life(SOL)が救援を申し出てくれました。出典:http://www.lovemeow.com/14-year-old-cat-weighed-same-as-4-month-old-kitten-but-a-few-months-af-2160987981.html
「代表と私はその写真を見て心を痛めました。代表は彼女のような子を救うことこそSOLの存在意義があると。ですが同時に写真を見る限り今回の預かりは看取りになるだろうと忠告を受けたんです」
SOLの預かりボランティアであるブリアン・ヤングバーグさんはそう話します。
みなさんはアニマルホーダーという言葉をご存知でしょうか？アニマルホーダーとはお世話できる範囲を超えるほどの動物を抱えてしまう人のこと。アンはそんな飼い主の元を命からがら脱出してきたようです。
こうしてアンを預かりお世話をすることになったブリアンさん。写真はブリアンさんのお宅に行ってからほんの少し体重が増えた状態なのですが、それでもアンは体全体の骨格が浮き出るほど痩せています。
預り先での初めての夜、アンは寝息ひとつ立てなかったためブリアンさんは息をしていないのかと思ったのだそう。確かにこれだけ弱々しく高齢であれば最悪の事態を予想してしまうのも無理ありませんが、アンはそんな予想を見事にひっくり返してくれたようです。
少しづつ進歩
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ブリアンさんは毎日アンの体重を計り記録しました。それに答えるように日に日にアンの体重は増えて行きました。出典:http://www.lovemeow.com/14-year-old-cat-weighed-same-as-4-month-old-kitten-but-a-few-months-af-2160987981.html
それまで十分な食事を摂ることが出来なかった猫にいきなりドカ食いさせることは体調を崩す原因になったり、酷い場合は命すら落とすこともあります。飢餓状態の体は消化器官の機能が限定されており、食べた物の全てがきちんと消化されることはなく下痢や嘔吐を引き起こしてしまいます。
そしてブリアンさんもアンの状態を考慮して消化にやさしいように猫用のウェットフードにお湯を混ぜたものから始めたのだそう。そんな優しい心遣いに答えるようにアンも頑張ってくれたようです。
体力回復へのステップ
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アンには筋力が無く、頭を起こす事も立ち上がることもままなりませんでした。出典:http://www.lovemeow.com/14-year-old-cat-weighed-same-as-4-month-old-kitten-but-a-few-months-af-2160987981.html
「最初の２週間は脱水症を防ぐために毎日皮下点滴が欠かせませんでした」
体を動かすことが困難だったアンのためにブリアンさんは寝床を暖かくし、おもちゃなどアンが必要なものは全て手の届くところに置いてくれたようです。あまり動けないアンへのとても優しい配慮ですね。これならアンもきっとリラックスすることそのものに集中できるはずです。
そしてブリアンさんの愛に包まれ体重が増え始め体力も徐々に上がってくると、それまで知らなかった一面も見せてくれるようになったようです。
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徐々に猫本来の姿へ…
