歌手の星野源さんが「おげんさん」として主役を務める生放送音楽番組「おげんさんといっしょ」(NHK総合)が、11月23日(2021年)に放送された。
「とんでもない番組にわたくし呼んでもらって出てきたの。レジェンドとレジェンドとレジェンドとレジェンドしかいない番組、ほんとにすごいのよ」
というおげんさんの触れ込みで始まったコーナーが「パペトーーク」。「ハッチポッチステーション」(1996~2003年レギュラー放送)、「クインテット」(03~11年本放送)と、NHK教育テレビ(現NHK Eテレ)で放送されていた伝説の子供向け音楽番組に出演していたパペットたちが大集合した企画だ。
明らかに「アメトーーク」(テレビ朝日系)を意識したタイトルだが、「加地さんっていうプロデューサーの人にさっきメールしたら、『ありがとうございます』って返事が来たから大丈夫。筋は通したわよ」(おげんさん)という。
「うちで踊ろう」をみんなで演奏
パペットだけでなく、「ハッチポッチステーション」からグッチ裕三さんも登場し、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を童謡にアレンジしてパフォーマンスしている映像や、「クインテット」から「鉄道唱歌」を演奏・歌唱している映像など、当時の映像を振り返ってさまざまなトークが繰り広げられた。
コーナー冒頭から「おげんはちょっと泣きそうです。もううれしい。ほんとに、伝説。夢のような光景です」と感激していたおげんさん。「ハッチポッチステーション」については「当時の子供も洋楽に親しみがなくても、グッチさんとかみんなのおかげで洋楽を知れたりとか、本当に素晴らしい番組だった」、「クインテット」には「クラシックおげんさん全然詳しくなかったんだけど、ちょっと敷居が高いなって思ってたの。だけどクインテットの皆さんが、アキラ(宮川彬良さん)さんが素晴らしいアレンジをしてみんなが演奏することによって、僕も楽しめてそこからクラシック聴こうと思うようになったの」と、各番組への熱い想いを語っていた。
最後に星野さんがコロナ禍の20年4月に発表した「うちで踊ろう」を全員で演奏・歌唱し、コーナーは終了した。
視聴者も涙「令和にハッチポッチが」
セットに設置されたテレビで「パペトーーク」を見ていたおげんさんは目に涙をにじませながら、
「ほんとによかったね、夢叶いました。みんながこの歌(うちで踊ろう)歌ってくれてるのもすごい元気をもらった。今年もほんとに大変だったじゃない?だけどみんながこうやって楽しく歌ってくれることによって、来年も頑張ろうって気持ちになれた。ほんとうれしいね」
と語った。
ツイッターなどでは、放送当時に「ハッチポッチステーション」「クインテット」を見ていた人らから
「ハッチポッチとクインテットは懐かしすぎて泣けるね~」
「おげんさん泣いてたけど、私も号泣 令和にハッチポッチが」
「『うちで踊ろう』歌ってくれるなんて、泣けて、泣けて 何回聞いても泣いちゃう」
といった声が上がっていた。
放送終了後、グッチ裕三さんはインスタグラムで
「『げんさん』『ハッチポッチ』『クインテット』のコラボ!とっても楽しかったです!げんさん有難う!」
と、おげんさんとパペットのジャーニー、ダイヤとの4ショットとともに投稿。宮川彬良さんはツイッターで
「いやぁ~良かった良かった。ここここんなにゆるい番組だったんだね!なんか大晦日みたいな空気感でした。でも演奏や歌はバッチリでしたね。楽しかったよ~」
「久しぶりのアキラさんでドキドキしました。着れてよかった12年間クローゼットに眠っていたベスト。眼鏡もちゃんと取ってあったのだ。(度がちょっと合わなかったが...)」
とツイートしている。
(TT)