
ここは新潟県柏崎市。
日本海の海辺ぎりぎりを行く信越線 青海川駅。
ここを駆け抜ける画像の電車が、新井・上越妙高~長岡・新潟を結ぶ、特急しらゆき。
この絶景の信越線(線路幅1067mm)に、新幹線(線路幅1435mm)が走るという計画が、有識者や各自治体幹部、銀行幹部、JR東日本 新潟支社・JR西日本 金沢支社・国土交通省 北陸信越運輸局(3者はオブザーバー)などで検討されている。
上越・北陸新幹線を結ぶ“信越線ミニ新幹線化”

「新潟地域と上越地域のアクセス改善や北陸新幹線関西延伸等を見据えた高速鉄道ネットワークの構築を図るため、上越新幹線と北陸新幹線を結ぶ高速鉄道の整備や地域の活性化策等の今後のあり方について検討する」という「高速鉄道ネットワークのあり方検討委員会」がまとめた最新資料の“有力案”がこれ↑↑↑※
新潟県は、東京エリアから新潟へと結ぶ上越新幹線と、長野(長野県)・上越妙高(新潟県)・富山(富山県)・金沢(石川県)・敦賀(福井県)などを結ぶ北陸新幹線が走っている。
この新潟県内にV字に走る上越新幹線・北陸新幹線を、海側を行く在来線 信越線 に沿って新幹線や高速列車で結ぶとどうなるか? と検討している段階。
最も「費用便益比 B/C」※ が高かったのは、0.9~1.4程度の「上越妙高~長岡間にミニ新幹線を走行する案」。
この案は―――
上越新幹線 長岡駅と、北陸新幹線 上越妙高駅に在来線の線路を行き来できるアプローチ線で結ぶ。
信越線 直江津~犀潟 宮内~長岡と、えちごトキめき鉄道 はねうまライン 直江津~上越妙高 は三線軌化(新幹線線路幅と在来線線路幅の両方が使える線路3本化)する。
そして信越線 犀潟~宮内 の複線(上下線)の1本を新幹線線路幅に変更することで、秋田新幹線や山形新幹線のようなミニ新幹線を走らせる。
―――という構想だ。
※費用便益比(B/C:ビーバイシー) かかった費用に対して便益が何倍あるかを示す効率性を表す数値。この数値が大きいほど社会的に見て効率的な事業と評価することができる。なお、費用便益比は、金銭的な価値に換算できるものが計算の対象となる。
※資料画像は、令和6年度に実施した調査をまとめた暫定結果。本調査の結果は、設定した前提条件にもとづくもので、条件の変更により数値が変動する可能性がある(新潟県)

(画像:北陸新幹線 上越妙高駅 付近)