◆急な事業承継を経験した女性同士が共感し支え合う場を提供
◆女性の事業承継を支援する団体間の連携を強化し、リソース共有と協力を促進するための枠組みを構築
◆経営者の妻向けに特化した情報とツールをデジタルで提供し、急な事業承継の自分ごと化をサポート
―――そんな評価を得て、エヌエヌ生命保険の女性の事業承継を支援する 3つの取り組みが、2024年度グッドデザイン賞を受賞した。
生命保険を通じて日本の中小企業を応援するエヌエヌ生命の女性事業承継支援は、多くの中小企業が直面する後継者問題において、とくに表面化しにくい課題を抱える人々の声に耳を傾け、メンタルサポートやネットワーク構築、情報提供など多面的なサービスで承継者を支援する広範なアプローチが評価され、デザイン的な取り組みとして認められたかたち。
グッドデザイン側の評価はこうだ。
「事業継承は小規模企業にとって難しい課題である。とくに経営者の死亡によって配偶者である妻が経営を引き継ぐ場合には、その苦労は計り知れない。
このサービスが必要な可能性を有する対象者は、大規模な調査では数値化されない社会の潜在的な人々だ。
表面化し難い課題を抱えた人々の声に保険事業者が耳を傾け、メンタル面、他団体サービスとのネットワーク、情報提供という多面的なサービスで担い手となる「人」をサポートすることが、小規模企業の事業継続につながり保険事業としての実利に帰着する、という広い視点に立った活動姿勢はデザイン的なアプローチによるものだ」(グッドデザイン)
―――ということで、さっそくその3つの女性事業承継支援をみていこう。
事業承継した女性経営者の支援
「女性社長のココトモひろば」
エヌエヌ生命と「女性社長.net」が共同運営するウェブコミュニティ。
夫や家族の他界により突然社長になった女性経営者が登録し、同様の経験を持つ女性同士で不安や悩みを共有。
社会課題である「経営者の妻の事業承継」に対応するため、支援体制の強化を図っていく。
事業承継した女性経営者のサポート団体の支援
「女性のための事業承継ステーション」
コラボラボが企画する「女性社長.net」が運営し、エヌエヌ生命が協賛。
女性の事業承継を支援する団体(官民問わず)をつなぐプラットフォーム。
女性の事業承継をサポートする団体やウェブサイトを集約し、女性事業承継者や承継予定者に、事業承継に関連するイベントや記事など役立つ情報を一元的に届けるとともに、全国各地の事業承継を支援する団体間の連携を強化し、リソース共有と協力を促進していく。
https://joseishacho.net/jigyoshokei-station/
事業承継候補者である経営者の妻の支援
「経営者の妻のための情報サイト つぐのわ」
エヌエヌ生命が運営する、全国9,500名以上(2024年10月現在)の中小企業経営者の妻が登録する情報サイト。
突然の経営離脱に備えるための情報を提供し、事前準備を促すことで、中小企業の円滑な事業承継をサポートしていく。
https://www.nnlife.co.jp/wife-succession/
―――「女性社長のココトモひろば」には、夫の急逝等で経営を引き継いだ100名以上の女性社長が登録し、日々の経営の悩みや不安を共有。
また、「女性のための事業承継ステーション」には、15団体が登録し、女性の事業承継支援に特化した活動を連携して展開している。
「経営者の妻のための情報サイト つぐのわ」の登録者数は、2021年末時点で534名、2022年末時点で3,428名、2023年末には6,677名と急増し、2024年10月現在では9,500名を超えた。
この成長は、同サイトが提供するサポートが中小企業経営者の妻にとって実用的であることを示しているという。
「中小企業サポーターとして、エヌエヌ生命はこれからも経営者の皆さま、そのご家族・社員の方々の声に耳を傾け、中小企業とその経営者の今と未来を守る生命保険会社であることをめざしていきます」(エヌエヌ生命)