巷に溢れるあらゆるモノには、ちゃんとした存在意義があります。
今回ご紹介するのは、よく見かけるけれど何のために付いているのか、その役割があまり知られていない影の立役者たち。
1. 宅配ピザの真ん中に乗っている白いやつ
宅配ピザを注文すると、Lサイズの大きいピザなどに必ずついている中心の白いやつ。このプラスチック製の物体の役割は湯気で箱の蓋が下がって、蓋と具材がくっついてしまうのを防ぐ役割があるのです。
もしもついていないとこんなことに・・・。
2. リュックに付いている豚の鼻みたいなやつ
カジュアルなリュックに付いている豚の鼻のようなものの正式名称は「ピッケルホルダー」。その名の通り、登山に使うピッケルを引っ掛けておくためのもの。決してカジュアルなデザインのためではありません。
3. しゃぶしゃぶ鍋の中心の穴
外食でしゃぶしゃぶに行くと出てくるのがこの鍋。中心には煙突状の穴があります。しゃぶしゃぶ鍋は中国由来で、元々はこの部分に熱した炭を入れることで具材を加熱していました。しかし炭を使わなくなった現在でもしっかりとした意味があります。冷たい具材を次々に鍋に入れるしゃぶしゃぶは、お湯の温度が下がりやすいのです。でも、この部分があることによって、鍋肌の面積が増え、温度低下を防ぐ効果があるのです。
4. スーツ買ったときにポケットに入っている布切れ
スーツを買うと予備のボタンとともにポケットに入れられているスーツの切れ端。これは裾詰めをした証として入っているわけでも、購入者に処分してもらう為でもありません。スーツが破けたとき、仕立て屋が修復の当て布として使うのです。なので、捨ててはいけません。
5. ハンバーグの下のパスタ
ハンバーグ弁当を買うと必ずと言ってもいいほど、ハンバーグの下に入れられているパスタ。ケチャップで味付けされているものもありますが、中には味付けされていないものもあります。このパスタの役割はハンバーグから出る油を吸収する目的と、ハンバーグを固定するとともに底上げをして見栄えをよくするためです。
6. 男子トイレの小便器に付いている箱
女性の方は知らないかもしれませんが、公衆トイレの小便器の上に箱のようなものが設置されています。男性なら「calmic(カルミック)」のロゴが入ったものを一度は見たことがあるはず。この箱はサニタイザーという名前で、流れ出る水がサニタイザー内部を通過した際に、薬剤が溶け出す仕組みになっており、汚れの防止や消臭を行っているのです。
7. 座布団四隅の糸の束
座布団の四隅から飛び出している糸の束。これは単なる飾りではありません。この糸は中に入っている綿を固定して、綿が寄れて型崩れしたり、四隅から綿が飛び出てしまうのを防いでいるのです。
8. コンバースの靴に空いている穴
コンバースの内側側面に空いている穴。通気性をよくするためや、空気穴と考えている人が多いでしょう。もちろんその効果もあるのですが、この穴に靴ひもを通す履き方があるのです。この部分に紐を通すことで土踏まず部分のフィット性を高めることが出来ます。
9. ケーブルの付け根付近にある出っ張り
パソコンなどの電子機器のケーブルの付け根にある円筒状の出っ張りは「フェライトコア」と言います。ケーブルを電流が流れる際に発生する磁気を、このフェライトコアが吸収しているんです。そうすることによってノイズの低減をしています。