そのキリンが、実は「ハミング」をすることで他のキリンたちとコミュニケーションをとっているかもしれないということが判明しました。そう言われるとキリンの鳴き声って聞いたことありませんよね!
元々、研究者たちは、キリンが群れをなして生活している動物であることから、「声」を使ったコミュニケーションをとっているはずだと考えていました。中には私たちには聞こえないほどの低周波で会話していると言う人もいます。しかし、どちらにせよ何世紀ものあいだ鼻を鳴らしたりする以外は誰ひとりとしてキリンの声を聞いた人はいなかったのです。
そこでウィーン大学が、1000時間に及ぶ動物園内の録音聞き取り調査をおこないました。その結果、なんとキリンは私たちにも聞こえる音で極稀にかつ夜間にだけ鳴くことがわかったのです。鳴き声は以下から聞くことができます。
研究者たちは「キリンの声はとてもおもしろい。複雑な音の構造をしているんだ。」と語っています。
この鳴き声が実際にコミュニケーションに使われているかどうかはまだ定かではありませんが、視界が限られる夜間では、自分たちの居場所を伝えるためにキリンたちがこうしてコミュニケーションとっている可能性は大いにあります。
実験ではキリンが鳴いているところを直接観察できたわけではないので、今後はこの鳴き声がどう使われているかを探っていくことになるでしょう。
出典:Giraffes hum to each other at night, researchers have discovered