図の中に描かれている赤色、紫色、オレンジ色の花は、それぞれある数字を表しています。それぞれの色の花の間には、上の図のような関係式が成り立っています。3つの関係式を利用して、赤い色の花、紫色の花、オレンジ色の花が表す数字を答えて下さい。難しそうに見えますが、あることに気付くと簡単に答えがわかってしまいます。
赤い色の花はいくつありますか。
3つの式の中に使われている赤い色の花は2個です。紫色の花とオレンジ色の花の数はどのようになっているでしょうか。
紫色の花の数もオレンジ色の花の数も2個です。つまり、3種類の花はすべて2個ずつ使われています。それぞれの花が表す数字を求めていく上で、このことはかなり重要な事柄です。このことに気付くことができると、この問題はかなり単純になります。
3つの式の左辺同士、右辺同士を足すと...。
3つの式の左辺を一度にすべて足してしまうと、赤い色、紫色、オレンジ色の花が2個ずつ集まります。3つの式の右辺を全て足した答えは42です。このことを式で表すと、赤い矢印の下にあるような式になります。そして、この式はもっと簡単な式に変形することができます。
両辺を2で割ることができます。
42は2で割ることができます。つまり、左辺も右辺も2で割ることができるということです。両辺を2で割ると、赤い矢印の下にあるような式になります。赤い色の花と紫色の花とオレンジ色の花を1個ずつ足すと21になるということがわかりました。この式を利用すると、赤い色の花、紫色の花、オレンジ色の花が表す数字を答えることができます。
赤い色の花と紫色の花を足した答えは14でした。
下の図を見て下さい。3つの色の花を足した答えは21です。赤い色と紫色の花を足した答えは14です。2番目の式にはオレンジ色の花がありません。2番目の式にオレンジ色の花を足すと21になるということです。ということは...。オレンジ色の花が表す数字は、「7」ということがわかります。
紫色の花とオレンジ色の花を足した答えは16でした。
上の図と同じように考えて見ましょう。2番目の式には赤い色の花がありません。2番目の式に赤い色の花を足すと21になるということから、赤い色の花が表す数字は、「5」ということがわかります。同じように考えると、紫色の花が表す数字も簡単にわかるのではないでしょうか。
紫色の花が表す数字は...。
赤い色の花とオレンジ色の花を足すと12になっています。この2番目の式に紫色の花を足すと21になるのです。ということは、紫色の花が表す数字は、「9」です。
答えです。
赤い色の花が表す数字は「5」、紫色の花が表す数字は「9」、オレンジ色の花が表す数字は「7」でした。
最初に示された3つの式から3色の花が表している数字を答えるのは複雑そうに見えました。しかし、(赤い色の花)+(紫色の花)+(オレンジ色の花)=21という関係に気付くことによって、それぞれの花が表す数字を簡単に答えることができました。複雑そうに見えるものも、ちょっとしたことに気付くことができれば、それは単純なものに変わることがあるのですね。
今回と同じような種類の問題の中には絵ではなくアルファベットなどの文字を使ったものもあります。3個の文字を含む3つの式を使って文字の値を答える という問題がありましたが、この問題はアルファベットを使った問題でした。