日本でも続々と多くの感染者が増え続け、テレビで人気の著名人も感染・死亡するという残念な状況に陥っております。このような状況下、未だに「緊急事態宣言」がされておりませんが、一体いつになったら宣言がされるのか、とヤキモキしている方々も多いハズ。そんな中、何故宣言がされないのかという疑問について様々な意見があるのでまとめておきたい。
緊急事態宣言がされると
「緊急事態宣言」が出された場合 東京都の対応は? 詳しくまとめていますhttps://t.co/Vue08Ljqz7
— NHKニュース (@nhk_news) April 3, 2020
緊急事態宣言された際の都の対応は以下の通りになっております。
・都民に外出の自粛などを要請
・各施設やイベントの主催者には施設の使用停止などを要請
引用:NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/tokyo/correspondence.html
つまり、ほぼ自粛要請ということになります。
ちょっと待って下さい、それは今もそうなのでは?と思うのかもしれませんが、実はそういう事になりそうです。現時点で国民・都民を強制的な措置を下すことは法的に出来ないため、あくまで「要請」という形となるようです。
ただし、以下強制力のある行為が可能になります。
・都道府県知事が、臨時の医療施設をつくるために必要がある場合に、土地や建物を所有者の同意を得ないで、使用できる
・知事が医薬品や食品など必要な物資の保管を命じる
土地や建物が強制的に使われるという行為が行われますが、我々の生活に直接関わることでもなさそうです。
緊急事態を宣言しても
我が国の政府は外出自粛を
お願いすることしかでません
つまり法整備が不十分なのです
— 一色正春 (@nipponichi8) April 3, 2020
何故緊急事態宣言がされないのか
以上を踏まえ、何故緊急事態宣言がされないのか、ネットでの意見を色々まとめてみましたところ、以下のようなものに落ち着きそうです。
・強制力がないのでやっても意味がない
・経済損失が大きい。日本の経済が更に悪化する
・人権上の問題でそもそも出来ない。
・誰かがブロックしている
・国民がパニックを起こし買い占めが加速
・そもそもコロナ撃退にならない
・まだ緊急事態ではない(イタリア・スペインほどではない)
・まだ序盤だから
などなど様々な憶測があるようです。
一方、内閣官房にある書類には以下の問題が争点となっているようです。
①緊急事態措置の実施が手遅れにならないように、緊急事態宣言を行うためには、政令の基本的考え方はどうあるべきか(政令事項)。
② 緊急事態宣言の解除を的確に行うためにはどのように考えるべきか。
③ 緊急事態措置を実施すべき期間・区域は、どのような基本的考え方に基づき決定すべきか。
④ 国民の自由と権利が尊重されるべきことに鑑み、緊急事態措置の前提としての緊急事態宣言を行う際には、どのような配慮が必要か。
参照元:内閣官房
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/yusikisyakaigi/dai2/siryou1.pdf
上記問題を明確化させるためには、かなりの議論が必要になり、それに手こずり時間がかかっていると考えることもできそうです。
何れにせよ「緊急事態宣言」、これを出したところで、コロナ問題が解消されるわけではないので、自分の身は自分で守るしかなさそうです。
画像加工:イラストや