小学校で習う比較的やさしい漢字でも、送り仮名を変えると難読漢字になったりします。例えば「過る(よぎる)」・「焼べる(くべる)」などです。今回は読めそうで読めない難読漢字をクイズ形式で出題いたします。答えがひらめかない時はヒントを参考に正解を導き出しましょう。楽しみながら、全問正解を目指してチャンレンジしてみてくださいね。
【1】左見右見
「左見右見」は何と読む?読み方はもちろん、ひだりみみぎみではありませんよ。
【ヒント】左見右見は、あっちを見たり、こっちを見たりすること。または、様々なことに注意を払うことを意味します。
答え:左見右見→とみこうみ
左右が付く四字熟語には他にも、多くの人があっちへ行ったりこっちへ来たりして混乱することをさす「右往左往(うおうさおう)」・右を見たり左を見たりして周りの様子をうかがうだけで、すぐに結論を出せないことや、または周りが気になって、決断力が鈍ってしまうことをさす「右顧左眄(うこさべん)」などがあります。
【2】拱く
「拱く」は何と読む?
【ヒント】拱くは、 腕組みをする・何もしないで傍観するといった意味があります。こ〇〇く。「こ」から始まる4文字の言葉といえば?
答え:拱く→こまねく
拱く(こまねく)を含むことわざには、自分は何もしないで人のすることをそばで見ている意味の「腕を拱く(うでをこまねく)」・「手を拱く(てをこまねく)」があります。あわせて覚えておきましょう。
【3】傅く
「傅く」は何と読む?漢字検定1級レベルの超難問です!
【ヒント】傅くには、人に仕えて大事に世話をする・大切に養い育てる・後見するといった意味があります。か〇〇く。「か」から始まる4文字の言葉といえば?
答え:傅く→かしずく
傅くの例文ですが「嫁として姑(しゅうとめ)に傅く」などのように使います。また、傅くの送り仮名を変えると、傅(もり)・傅く(つく)とも読みますよ。
【4】窶れる
「窶れる」は何と読む?漢検1級レベルの超難問です!
【ヒント】窶れるは、病気・心労などで、やせ衰える・見栄えのしないようすになる・みすぼらしくなる・落ちぶれるといった良い意味のある言葉ではありません。
答え:窶れる→やつれる
窶れるの送り仮名を変えると、窶しい(まずしい)・窶す(やつす)と読みますよ。
窶れを使った言葉には、面窶れ(おもやつれ)・旅窶れ(たびやつれ)・所帯窶れ(しょたいやつれ)などの表現もあります。
【5】普く
「普く」は何と読む?
【ヒント】普くは、すべてに広く行き渡るさま・すみずみまで・漏れなくといった意味があります。あ〇〇く。「あ」から始まる4文字の言葉といえば?
答え:普く→あまねく
別漢字には、遍く・周くもあります。意味も同じですのであわせて覚えておきたいですね。
今回は読めそうで読めない漢字をご紹介しましたが、全問正解出来ましたか?
次回も秒刊SUNDAYで難読漢字クイズにチャレンジしてくださいね。漢字マスターへの近道になるかもしれませんよ!
Source:漢字辞典オンライン・コトバンク