その年の世相を表す漢字を一字選ぶ「今年の漢字」。毎年12月に発表されニュースを騒がせています。今回は歴代の今年の漢字から選ぶ、難読漢字をクイズで出題します。一般的な読み方ではなく、意外な読み方をするじゃない方の読み方なので超難問ですよ。例えば2005年の愛は送り仮名を変えると愛しい(かなしい)と読み、2006年の命は送り仮名を変えると命せ(おおせ)と読みます。全問正解を目指しチャレンジしてくださいね!
【1】倒
「倒」は何と読む?今回は倒(とう)以外の読み方です。
【ヒント】倒は、物事の上下・左右・前後・裏表などの関係が本来の状態とは反対になっていることをさす言葉です。さ〇〇〇。「さ」から始まる4文字の言葉です。
答え:倒→さかさま
別漢字には、逆様(さかさま)もあります。
また、倒れる(たおれる)の送り仮名を変えると、倒ける(こける)とも読みますよ。
1997年の今年の漢字は「倒」
この漢字は北海道拓殖銀行、山一證券など名だたる大型企業の倒産や銀行の破綻があり、サッカー日本代表が1998FIFAワールドカップのアジア地区予選で強豪を倒してW杯初出場したことから選考されました。
【2】毒なう
「毒なう」は何と読む?
【ヒント】別漢字には損なうがあります。そ〇なう。「そ」から始まる4文字の言葉です。
答え:毒なう→そこなう
毒の送り仮名を変えると、毒い(わるい)と読みます。
1998年の今年の漢字は「毒」
この漢字は、和歌山のカレー毒物混入事件や、ダイオキシンや環境ホルモンなどが社会問題になった年であること。反町隆史が歌った「POISON」が流行したり、田中真紀子議員の毒舌から「凡人・軍人・変人」が流行語になったことなどが加わり「毒」という字が注目を集めました。
【3】絆す
「絆す」は何と読む?
【ヒント】絆すは、繋ぎ止める、束縛するという意味。相手の行動や言動を制限すること・体を束縛するなど物理的に相手を縛ることなどもさす言葉です。ほ〇す。「ほ」から始まる3文字の言葉です。
答え:絆す→ほだす
絆(きずな)の送り仮名を変えると、絆ぐ(つなぐ)と読みますよ。
2011年の今年の漢字は「絆」
この漢字は、東日本大震災や台風による大雨被害など大規模災害により、身近でかけがえのない人との絆を再認識したり、なでしこジャパンのチームの絆にも日本中が感動したことで選ばれたようです。
【4】税
「税」は何と読む?今回は税(ぜい)以外の読み方です。
【ヒント】み〇〇。「み」から始まる3文字の言葉です。この字には年貢・税金といった意味がありますよ。
答え:税→みつぎ
2014年の今年の漢字は「税」
この漢字は、消費税率が17年ぶりに5%から8%に引き上げられました。消費税率アップの影響もありGDPは落ち込み、税金の有効な使い方を決める側であるはずの国会議員や県議会議員による「政治と金問題」が頻発した年でもあります。
【5】戦ぐ
「戦ぐ」は何と読む?
【ヒント】戦ぐは、草木が風に吹かれてゆれ動くという意味があります。そ〇ぐ。「そ」から始まる3文字の言葉です。
答え:戦ぐ→そよぐ
戦(せん)の送り仮名を変えると、戦(いくさ)・戦う(たたかう)・戦く(おののく)と読みますので合わせて覚えておきましょう。
2022年の今年の漢字は「戦」
選ばれた理由は下記の通りです。
◆ ウクライナ侵攻、北朝鮮の相次ぐミサイル発射などにより「戦」争を意識した年
◆ 円安・物価高・電力不足や感染症など、生活の中で起きている身近な「戦」い
◆ サッカーW 杯や北京冬季五輪での熱「戦」、野球界での記録への挑「戦」に関心が集まる
引用:日本漢字能力検定協会
全問正解できましたか?過去を振り返りつつ、漢字に触れる時間も作れたことでしょう。
皆さんにとって、2022年の今年を表す漢字はどのような漢字でしょうか?安心の「安」、笑顔の「笑」、喜びの「喜」など漢字が選ばれ、誰しも嬉々とするような年が毎年訪れますように……。
過去の今年の漢字一覧も懐かしく、興味深いですよ。
Source:日本漢字能力検定協会・漢字辞典オンライン