今年も早いもので12月。12月は師走とも書き、師匠が走るほどせわしないといわれている季節ですね。今回は冬に関する難読漢字をご紹介いたします。例えば季語が冬の漢字である「朱欒(ざぼん)」「馴鹿(トナカイ)」などです。ヒント付きのクイズ形式で5問出題いたしますので、ぜひ楽しみながらチャレンジしてみてくださいね。
【1】野老
「野老」は何と読む?野原の野に老人の老とと書きますが、のろうとは読みません。
【ヒント】と〇〇。「と」から始まる3文字の言葉で、ある植物のこと。
答え:野老→ところ
野老と呼ばれるようになった由来は下記の通りです。
ヤマノイモ科の蔓性つるせいの多年草。原野に自生。葉は心臓形で先がとがり、互生する。雌雄異株。夏、淡緑色の小花を穂状につける。根茎にひげ根が多く、これを老人のひげにたとえて野老やろうとよび、正月の飾りに用い長寿を祝う。根茎をあく抜きして食用にすることもある。おにどころ。《季 新年》「―うり声大原の里びたり/其角」
引用:コトバンク
【2】氷面鏡
「氷面鏡」は何と読む?読み方は、ひょうめんきょうではありませんよ。
【ヒント】池などが凍って、鏡の面のようになったものを例えていう言葉といえば?
答え:氷面鏡→ひもかがみ
また、海や湖、川などの水面や滝などの流水が凍結することを結氷(けっぴょう)や氷結(ひょうけつ)といいます。気象庁は毎冬、初めて観測される結氷を初氷(はつごおり)と呼ばれ日本各地の気象官署で観測されています。
【3】氷下魚
「氷下魚」は何と読む
【ヒント】タラ科の海産魚のことです。干物や魚肉練り食品などで食べられることが多い魚。こ〇〇。「こ」から始まる三文字の魚といえば?
答え:氷下魚→こまい
別漢字では、氷魚でも(こまい)と読みます。
氷下魚は、季語が冬の魚で、12月後半から2月下旬が旬といわれています。日本では主に北海道で漁獲されていますよ。
【4】埋火
「埋火」は何と読む?
【ヒント】 埋火とは、灰の中にうめた炭火・いけ火・いけずみのこと。う〇〇び。「う」から始まる4文字の言葉といえば?
答え:埋火→うずみび
また、埋火や壁には客の影法師(芭蕉)・埋火や青墓道の一軒家(正岡子規)など、埋火という言葉を使用した俳句もいくつか残されています。調べてみるのも面白いかもしれません。
【5】楪
「楪」は何と読む?
【ヒント】常緑高木の名前です。ゆ〇〇〇。「ゆ」から始まる4文字の植物の名前といえば?
答え:楪→ゆずりは
別漢字には、交譲木・譲葉・杠もありますよ。あわせて覚えておきましょう。
今回は冬に関する難読漢字をご紹介しましたが、全問正解出来ましたか?
感じに触れる時間を作り、漢字マスターになりたいものです。
難読漢字といえば、粥ぐ←は読めますか?意外な読み方をする漢字ですよ。
Source:漢字辞典オンライン・コトバンク