
image:写真AC
幼いとき、虫を殺してしまうというのは多くの人が経験したことのあることではないでしょうか。虫取りの最中に誤って殺してしまったということもあれば、遊びで死なせてしまったということもあるかと思います。そして大人になって段々とそうした経験もなくなっていくのが一般的です。現在SNS上では、虫を殺してしまう子どもの動機が切ないと話題になっているようです。
よく虫を殺す子ども、その理由は「触りたいから」
小3の頃友達の谷口君がよく虫を殺してて、なんでそんなに虫殺すの?って聞いたとき彼が言った「虫に触りたいから」って言葉とその矛盾と彼の生きづらさの感触を今でも鮮明に覚えてる。
— 陽介 (@052ysk) September 4, 2020
話題になっているのはこちらの投稿です。
小学生の頃のよく虫を殺す同級生になぜ虫を殺すのか、尋ねたところ「触りたいから」という返答をされ、記憶に残っているとのことです。
投稿者のユーザーは「矛盾と彼の生きづらさを感じる」と綴っていますが、この投稿内容を巡ってネット上ではさまざまな感想が寄せられています。
キュートアグレッションと呼ばれることも
キュートアグレッションってやつらしい
知り合いが
「私猫とか小さい生き物ダメなんだよね、可愛すぎて握りしめたくなるから触れないんだ」
って言っててぞわっとしたけど自覚してて触らないようにしてるのえらいなって思った https://t.co/jjdzV9oQE8— セキレイ (@suirei_harutika) September 5, 2020
この触りたいがために殺してしまうという心理、「キュートアグレッションと呼ばれるものの一種ではないか]という意見も見られます。
キュートアグレッションとは可愛いと感じるものへの衝動的な攻撃性などを指すようです。また、特に小さな子どもに見られる傾向があるとのことで、今回の話題に当て嵌まると言えそうです。
類似の体験者は多い
そして、今回の虫を触りたいから殺してしまう、というエピソードに対して類似の経験を持つ人は少なくないようです。
居るんだよね、触りたいのに触る力をコントロールできない子。
体のコントロールが上手くいかないとすごく難しい。
千と千尋の神隠しでいう坊が千尋の手を握っちゃうところとかにあるのかな。
私もよく友達叩いてしまって喧嘩になってたかも… https://t.co/dtQaaeZbfd— あろま @ASDオンライン当事者会 (@hattatu_shougai) September 6, 2020
心にきますね、そのエピソード。
むかし友人と小川で小さな網を使い魚取りをしていた時に6歳位の男の子が話しかけてきて、良かれと思い取った小魚を手渡したら、その子が握り潰してしまったのを思い出します。
なんと不器用な。
感情と力のコントロールや「生命」の認識も未熟なんだと思いましたね。— k.hamada (@akufenn) September 5, 2020
「触りたいけど力のコントロールができない人もいるよね」「小さな子供に魚を渡したらつぶしてしまったことがある」「好きな女の子と遊びたいから砂場で砂かけて泣かせるような感じなのかな」「うちの学校の理科教師かもしれないです…」など、身近で類似の体験をした人も少なくないようです。
また、投稿を見て「泣きそう」「染みるエピソードですね」など気の毒に感じるという旨の投稿も見られます。
年を取ることで解決していくかも
割とこういうの幼児期~小学校低学年で通過するような気がします。
— 池辺 研(池辺 琉右衛門)似顔絵師 (@sxoB5wLxGeVq06i) September 6, 2020
また、こうした経験に関して「幼少期~小学校低学年で通過する気がします」「きっと今頃は適切な触り方を身に着けていると思いますよ」など時間の経過での解決を示す、前向きな意見も見られます。
以前、力加減を間違えて生徒を大怪我させる、なんて事件もありましたが、小さな子供のころは、力の下限がわからない、難しいというのは自然なこと。
年や経験を重ねるごとに適切なコントロールを身に着けていければ問題ないでしょう。