東京・浅草と聞いて皆さんは何を思い出すでしょうか。浅草寺、雷門、花やしき、神谷バー・・・とても1日では楽しみきれないほどの観光地ではありますが、実に異彩を放つ地下街があるのです。そんな現在日本最古の地下街といわれる「浅草地下街」に19時ごろ潜入してみると、非常に危険な香りが漂っていました・・・
「浅草地下街」出入口からレトロすぎる!
浅草地下街は出入口が3箇所あるのですが、いちばん渋い出入口は松屋浅草から浅草寺に向かう路地にあります。
知らずに歩いていると、確実に通り過ぎるくらいの狭さ。
実家の階段じゃねーか!というくらいの幅の階段を降りると、つきあたりに比較的新しい理髪店があります。
理髪店を通り過ぎると、更に地下へ向かう階段と営業中と思わしき店舗案内の看板がありました。
19時なのに店が開いていない!
筆者を最初に出迎えてくれるのは「忍者場(NINJA BAR)」なるクセの強そうなバー。緊急事態宣言中の東京とはいえ金曜の夜、20時までは店が開いていると考えていたのですがCLOSEDの看板が行く手を阻みます。
19時ならまだ店舗が空いていると思ったのですが、とにかく店が閉まっているので何も出来ず・・・
いい感じの焼き鳥屋さんも、残念ながら準備中でした。何度も言いますけど、金曜日の19時過ぎです・・・(緊急事態宣言中)
今回目当てだった「浅草やきそば福ちゃん」も残念ながら閉まっていました。ここの焼きそばを食べたくて浅草まで足を運んだのですが、無念。
ちなみに「福ちゃん」は、東京メトロ銀座線浅草駅の改札から徒歩10歩です。改札前のこの位置から一歩も歩かずに福ちゃん側を見てみると・・・
この左手が福ちゃんなんですよ!新しい駅改札からたったの1秒で、信じられないような昭和レトロの空間に連れて行かれます。
浅草地下街、もう一つの出入口へ
これで2箇所の出入口を通ったので、最後の出入口へ。一旦ここから外へ出て再び地下へ戻ってきます。看板には夜11時までの文字。ほんの1年くらい前までは夜11時まで賑わっていたのでしょう。
外に出て地下街の方を見ると、今までの中では比較的新しいものと思わしき看板が。マスコットのモグラ「ちか男くん」がどうしようもなくかわいい!グッズあったら買っちゃう!そしてバックには「松屋浅草」がどーんと鎮座しています、まさに異次元。
足元を見ると、やはり昭和にタイムスリップしたような気にさせられます。浅草とはいえ浅草寺を除くと近代化が進んでいるので、この雰囲気を大切に守りたいですね。ただし足を踏み外すと大怪我しそうなくらいの急勾配、昭和ですから。
階段を降りると「立ち食いそば屋」が営業しています!昔なんども食べた立ち食いそば屋さんが残っていてくれて、涙が出そうになりましたよ。ちなみに緊急事態宣言中は20時閉店で、その後は未定とのことでした。
まさにディープスポット!浅草地下街は危険な匂いが・・・好きですけどね
長さにして100mもない地下街ですが、色々と危険な匂いがプンプンします。でも、地下街はこうじゃなくちゃね!こちらは激安理髪店。以前は700円だったので「カットセブン」だったものと容易に想像できますが、無理矢理7を8に変えている感じがたまりません!
なんにも無い謎の行き止まり。
いい味出しまくりの激安DVDショップ。なんとなくですが、26年前は靴屋さんだったような記憶が残っています。
一時期話題だったバイオハザードかサイレントヒルのようなコインロッカー。意外とコインロッカーの利用率が高くて驚いたのですが、これはもはやアトラクションですよ・・・電気が切れていたらおそらく泣き叫びながら助けを求めると思います。なぜこうなった・・・浅草地下街、恐るべし。すごくいい意味で。
花金とはいえ緊急事態宣言中の19時に訪れてしまったので、ヤバさしか伝わらなかったかもしれません。16年前に撮影された方のツイートがありますので、その賑わいをご確認ください。本当はとっても素敵な場所なんですからね!
地下鉄銀座線浅草駅と浅草観音を結ぶ浅草地下街〔その2〕(2005年2月13日撮影) pic.twitter.com/0fNg7uzyaq
— 三日画師 (@43days) August 22, 2020
筆者が初めて「浅草地下街」に足を踏み入れたのは26年ほど前になります。東京から地方に引っ越したたため15年ぶりではあるのですが、とにもかくにも存在してくれていたことに安堵感を覚えました。コロナが終息したら、福ちゃんの取材して焼きそば喰いてぇなぁ・・・早くあの頃の日常が戻ってきますように。
ちなみに浅草地下街で最初に目に入った「忍者場(NINJA BAR) 」は、秒刊ライターのヤベが取材済のようです。楽しそうでなにより。
画像掲載元:SS.ナオキ