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緑色のパーツが5個あります。これらのパーツを組み合わせて、アルファベットの”T”の文字をつくる問題です。与えられたパーツを組み合わせて何かの形を作るという問題は数多くあり、難易度も様々です。どちらかというと、今回の問題は難問の部類に入ります。”T”の文字を完成するにはかなり柔軟な発想力を必要とします。あなたはどのくらい柔軟な発想力をお持ちですか。
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”T”の文字を作り始める前に、パーツの動かし方について確認しておきましょう。それぞれのパーツは、回転しても構いませんがひっくり返してはいけません。
このままでは、どのパーツをどのように移動したかを説明するのが大変です。それぞれのパーツに名前を付けましょう。
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各パーツには、アルファベットを使ってa、b、c、d、eの名前を付けました。これで準備完了です。さぁ始めましょう。
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もうひとつ確認しておくことがありました。出来上がりの大きさは同じではありませんが、アルファベットの”T”は、上のような形をしています。
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先ず、パーツeとパーツdを、上のように組み合わせてみました。文字Tの一部分ができてきています。
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さらに、パーツbを組み合わせてみましょう。おや、何か変ですね。残っているのは、パーツaとパーツcなのですが、残り2つのパーツを使ってもTという文字はできないように思います。このような時には、最初の状態に戻して考えるのがベストです。
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5つのパーツをバラバラの状態に戻しました。a、c、dのパーツは向きを変えました。この状態だと、パーツは回転せずに移動するだけで、Tという文字が出来上がるはずです。でも何かおかしくないでしょうか。本当にTという文字を作ることができるのでしょうか。
特別にヒントをひとつだけ出しましょう。
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パーツcとパーツdを上のように組み合わせることで、Tという文字を作ることができます。最初にお話ししましたが、Tという文字を完成させるためには、柔軟な発想力が必要なのです。ここからが、柔軟な発想力を発揮するところです。この先は、どうぞヒントなしで考えてください。
-答えです。
5個のパーツを下のように並べれば良いのです。
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「えっ、Tという文字なんてどこにもないよ。どういうこと?」と思っている人はいませんか。そういう人は、もう一度答えの図を見てください。
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ほら、図の中にTという文字ができていますよ。
5個のパーツを並べてもTという文字は作れません。しかし、並べられた5個のパーツの真ん中にTという形が出来上がっていました。「これはずるくない?」と言ってしまいそうな答えですね。でも、確かにTという文字は出来上がっています。時にはこのように考えることも大切なのですね。
与えられたパーツを組み合わせて”T”という文字を作るといえば、4つのピースを組み合わせて「T」の文字をつくる という問題もありましたね。