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これは不思議!画面の中で勝手に動く赤い点!


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どーんと目に飛び込んでくる大きくて赤い正方形のような形。もっとよく見ると小さな正方形のような形が整列しています。そしてなんだか不思議なことが起こっていますね。白い筋の中で赤い点が勝手に動き回っています。確認しておきますが、これは動画ではありません。この勝手に動き回っている赤い点、全部でいくつあるかわかりますか。
赤い点が白い筋の上を自由気ままに動き回っています。とても数を数えることなんてできそうにありません。
それに不思議なことがあります。数えようとして1つの点をよーく見ようとすると、その点はなくなってしまいます。
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実は画面の中に見えている赤い点は存在していないのです。一生懸命数えてくれた方ごめんなさい。
この画像は、「ヘルマン格子錯視」と言われる錯視図形なのです。この錯視は1870年にヘルマン(Hermann) という人によって発見されました。
人間の脳は上のような画像の情報を受け取ったときに、赤と白の明暗をうまく処理しきれずに、私たちに存在しない赤い点を見せてしまいます。



赤と白の明暗をうまく処理できなくて赤い点を見せるのなら、正方形のような形を黒くしたらどのように見えるでしょうか。
正方形のような形を黒くすると黒い点が現れます。
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「錯視」の仕組みは難しくてそう簡単には理解できません。しかし、錯視画像には好奇心をそそられます。もう1種類不思議な錯視画像をお見せしましょう。カニッツア錯視と言われるもので、カニッツアによって1955年に発見されました。こちらの画像もないものが見えてしまいます。






この画像は3つの黒い点と3つの∠の形だけを使って描かれています。でも、画像の中に正三角形が見えませんか。実際には正三角形はないのですが、脳が、この画像には正三角形の輪郭があると判断したので、正三角形が見えてしまいます。

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点の数と∟の数を4つにしました。すると今度は正方形が見えます。脳が正方形の輪郭が見えると判断したのです。

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1つのものを見るとき、そのものの情報が瞬時に脳に伝えられ、今度は脳からそれがどのように見えるかを伝えられている。脳の判断の仕方によっては、実際のものとは違うものをみてしまうという「錯視」。「錯視」だと理解した上で、なぜそんな風に見えるのだろうと考えてみるのも面白いかもしれません。

(秒刊サンデー:わらびもち)
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