はじめに


富山県高岡市にある「能作」。100年以上前から続く鋳物メーカーですが、2017年4月にリニューアルした社屋工場がおしゃれで1日楽しめるスポットとして話題になっています。職人が鋳物を作る現場を見学できるほか、鋳物制作体験ができるスペースやカフェなども併設されています。ミュージアムのようにおしゃれな建築や内装も必見で、SNS映えするスポットもたくさんです。富山のものづくりの息吹が感じられる「能作」。新社屋工場を訪ねてみる旅はいかがでしょうか。

文/各務ゆか

鋳物製造に使う「木型」が並ぶエントランスはSNS映え必至!


入館してすぐのエントランスエリアにある「見せる倉庫」には、約2,500枚の木型がずらり。こちらは実際に今も職人さんが鋳物を作る際に使っているものなので、時おり木型を探しにくる姿を見ることもできます。カラフルで様々な形の木型が並ぶ姿は圧巻で、SNS映えも抜群。この前で写真を撮る人も多いです。

工場見学は無料! 約60分で充実の内容


まずは、職人さんたちの働く現場を見ることができる「FACTORY TOUR」へ。タイミングが合えば、約1,200度に溶けた真鍮(しんちゅう)を型に流し込んでいく作業を見ることができます。炎が上がる様子や、溶けた金属の匂いなど、五感でものづくりの雰囲気を味わうことができる工場見学は迫力抜群です。
工場見学は充実の60分! スタッフの案内付きで回ることができるので、鋳物作りのステップがよくわかります。

ぐい呑みなどが作れる体験が人気


工場見学を終えたら、「NOUSAKU LAB」で鋳物製作を体験してみるのもおすすめ。まずは、生型鋳造法と呼ばれる鋳型用の砂を押し固めて成形する方法で型作りを行います。金属を流し込む口を作っておき、錫(すず)を流し込んでいきます。一見難しそうですが、錫を注入する作業はスタッフが行うなど、アシストも充実しているので、安心して楽しむことができます。
体験で作ることができるのは、ぐい呑み、小鉢、トレー、箸置きなどです。鋳型を割って出てくる、自分が作ったオリジナルの製品を見た瞬間は感動すること間違いなしです。

「能作」の食器を使ってお食事も!


施設には、能作の器を使って食事がいただけるカフェ「IMONO KITCHEN」もあります。見学&体験を終えておなかがすいたらこちらのお店へ。野菜たっぷりの職人カレーセットや、富山県伝統の大門素麺とおにぎりセットなどのセットメニューのほか、ベーグルやチーズケーキなどの軽食類も人気です。春にはカフェの窓から菜の花畑を眺めることができます。

最後はショップでお買い物


「FACTORY SHOP」にはこちらの店舗でしか販売していない限定品も多数。食器類からアクセサリーまでお気に入りの逸品を見つけるのも楽しいです。老舗和菓子店である大野屋や五郎丸とコラボしたお菓子も購入できるので、とっておきの富山のお土産を見つけたい時にもぴったりです。

◆能作
住所:富山県高岡市オフィスパーク8-1
電話:0766-63-0001(予約・問い合わせ)
営業時間:10:00~18:00(工場見学は9:30~17:00)
休み:年末年始のみ(工場見学の休日は土日祝。土曜日は月によって変動あり)
料金:入館無料(体験には別途料金が必要)


「能作」公式ページはこちら




情報提供元: 旅色プラス