はじめに


沖縄県南城市にある垣花樋川(かきのはなひーじゃー)は、美しいコバルトブルーの海を臨む場所から湧いている水です。
沖縄の暮らしがより深くわかる、垣花置樋川の魅力と周辺エリアの見どころをご紹介します!

名水百選!沖縄県「垣花樋川」の魅力と周辺エリアの見どころ①垣花樋川とは


沖縄県南城市玉城(たまぐすく)字垣花にある垣花樋川は、環境省から1985年に名水百選に選定された湧水です。

垣花集落の崖の中腹から湧き出た水は、コンクリートの水路が2つ引かれ、流れています。
右側から出る水は、男川(いきががー)、上流の左側からの水路は女川(いなぐがー)と呼ばれています。

名水百選!沖縄県「垣花樋川」の魅力と周辺エリアの見どころ②男川と女川


垣花樋川の2つの水路は、かつて上流の女川を女性が使い、下流の男川を男性が使っていました。

また下流にある浅い水たまりは、馬の沐浴に利用されていたので、馬浴川(んまみしがー)と呼ばれています。

さらに全体としては下の川(しちゃんかー)と呼び、樋川から流れた水を稲作にも利用したそうです。

名水百選!沖縄県「垣花樋川」の魅力と周辺エリアの見どころ③生活用水


垣花村の人々は、下の川で水浴びや洗濯、野菜洗い、水汲みを利用しました。
現在でも生活用水や農業用水として大事に利用されています。

また、石畳の道の途中には、女性たちが一息入れたとされる中休み石(なかゆくいいいし)や、上休み石の平石(いーゆくいいしぬひらいさー)が残っているんです。

名水百選!沖縄県「垣花樋川」の魅力と周辺エリアの見どころ④百名ビーチ


垣花樋川の近くにある百名(ひゃくな)ビーチは、南城市玉城の百名地区にあり、沖縄本島の南部を代表する美しさを誇ります。

石灰岩を境に、北東側が百名ビーチ、北西側が新原(みーばる)ビーチといった具合に分かれています。

新原ビーチには、シャワーや貸しボート、売店、レストランなどの施設が整っていますが、百名ビーチは静かで、まるでプライベートビーチのよう♡
海辺でのんびりしたい人におすすめです♪

◆百名(ひゃくな)ビーチ
住所:沖縄県南城市玉城字百名
電話番号:098-948-7111(南城市観光商工課)

名水百選!沖縄県「垣花樋川」の魅力と周辺エリアの見どころ⑤浜川御嶽


浜川御嶽(はまがーうたき)は琉球を作った神様、アマミキヨが仮住まいをした地とされています。

百名ビーチ近くの岩山の下に、きれいな清水の湧き出る泉がありあす。
アマミキヨは、近くの海から上陸して、この泉で疲れを癒して、近くの洞穴でしばらく暮らしてから移動したといわれているんだそう。

首里城の東側にある霊地を巡回する“東御廻い(あがりーうまい)”という行事で訪れる拝所の一つとなっています。

◆浜川御嶽(はまがーうたき)
住所:沖縄県南城市玉城字百名

名水百選!沖縄県「垣花樋川」の魅力と周辺エリアの見どころ⑥かきの花食堂


垣花樋川から少し北に行った所にある、かきの花食堂。
こちらでは、沖縄伝統の汁物「てぃびち汁」が名物なんです。

“てぃびち”とは豚足のこと。
丁寧に下処理をして、長時間とろ火で煮込みながら、ひたすらアクをとってじっくりと煮込み、鰹だしを加えてさらに煮込んだのがてぃびち汁です。

コラーゲンたっぷりのてぃびちは、昆布や大根、冬瓜等とともに煮込まれ、さっぱりした味が特徴となっています。

◆かきの花食堂
住所:沖縄県南城市玉城垣花414
休業日:木曜日

かきの花食堂



名水百選!沖縄県「垣花樋川」の魅力と周辺エリアの見どころ⑦垣花樋川へのアクセス


垣花樋川へは、沖縄の那覇空港から車で約50分で到着します。
沖縄自動車道を利用し、南風原南インターチェンジを経由すれば、約40分で到着します。

また、路線バスなら、那覇空港にも近い“沖縄県庁”を始発とする、39番百名線に乗りましょう。
“垣花バス停”で降りて徒歩20分ほどのところにありますよ。

◆垣花樋川
住所:沖縄県南城市玉城字垣花
電話番号:098-946-8817(南城市観光商工課)

南城市公式サイト



おわりに


沖縄の人々の生活に根付いた垣花樋川は、沖縄観光に慣れた方にも、より深く沖縄の文化を知ることができる魅力的なスポットです。
ぜひ垣花樋川へ行って、よりディープな沖縄を体感しませんか?
情報提供元: 旅色プラス