はじめに


ノルウェーには日本では見ることができない、北欧ならではの「フィヨルド」による絶景がたくさんあります。オーロラもいいですが、おすすめしたいのが絶景を観ることができる「プレーケストーレン」です。あまりの迫力に圧倒されてしまうかもしれませんよ。

プレーケストーレンの概要


プレーケストーレンとは、ノルウェーにある崖のひとつです。フィヨルド(氷河による浸食によりできた入り江)の水面からの高さが、約600メートルある一枚岩でできています。ノルウェーの南西部ローガラン県フォーサンにあるこちらのフィヨルドは、「リーセフィヨルド」と呼ばれています。このリーセフィヨルドとは“光るフィヨルド”という意味があり、これは崖を形成している花崗岩に光る性質があるため。
このプレーケストーレンからの眺めは素晴らしく、「死ぬまでに行きたい観光名所」の1位に選ばれた場所でもあることで知られています。

絶壁ができた理由


フィヨルドの一種で、氷河が形成した大きな狭湾であるプレーケストーレンですが、氷河は自身の重みによって、1年に数百メートルという勢いで沈下していきます。その際に周囲の地面を鋭く削って、深いU字型の谷を形成するのです。

プレーケストーレンも氷河によって削り取られたために、現在のような断崖絶壁の姿となったのです。

絶景とスリルが味わえる理由


プレーケストーレンの高さは約600メートルもあり、崖の頂上は平らになっています。また、岩の先端には防護柵がないので、崖の先端のギリギリまで行ってその絶景とスリルを味わうことができるんです。
年間約20万人が訪れるという、人気の観光スポットでもあるプレーケストーレン。2013年にスペインの観光客が誤って転落するまで、無事故であったというのも驚きです。

プレーケストーレンは、訪れるだけでも価値がある場所ですが、今はツアーも多く組まれているため、たどり着くのが難しい、というスポットではありません。岩場をトレッキングし、苦労して先端にたどり着いた瞬間の感動はひとしお。美しい風景を目に焼き付けに、ぜひ足を運んでみてください。  



情報提供元: 旅色プラス