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ペンシルベニア州エクストン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --インフラエンジニアリングソフトウェア企業のBentley Systems, Incorporated(Nasdaq: BSY)は本日、マルチモーダル輸送計画、交通シミュレーション、モビリティ可視化ソフトウェアの世界的リーダー企業であるINRO Softwareの買収を発表しました。米国を始めとする各国でインフラへの世代別投資を行う準備が整い、都市化と炭素削減の両目標、電気自動車や自動運転車への移行に対応するべく交通システムを迅速に適合させなければならない状況のなか、今回の買収は、モビリティデジタルツインの重要な成長分野におけるBentleyの能力強化につながるものです。
カナダのケベック州モントリオールに拠点を置くINROは、40年以上にわたり、大都市圏、地域、全国の交通・公共輸送業者および計画機関のモビリティシミュレーションとモデリングの進化に貢献してきました。INROのマルチモーダルシミュレーション製品は、ロンドン交通局、ニューサウスウェールズ州交通局、ワシントン州運輸省、スウェーデン運輸(Trafikverket)、サンパウロ公共輸送機関(SPTrans)など、世界有数の交通量の多い交通システムや地下鉄で使用されています。
INROの製品には、都市、地域、全国の交通予測のためのマルチモーダル交通計画システム Emme、市全域の交通計画のための車両ベースの交通シミュレーションプラットフォーム Dynameq、大規模なモビリティと地理空間データセットに関するデータの可視化と視覚的分析を提供するモビリティ可視化ソリューションCityPHIなどがあります。
CUBE、Streetlytics、LEGION、OpenRoadsなどのBentleyの乗客/歩行者シミュレーションおよび土木設計ソフトウェアと、INROの高度な交通および車両シミュレーションの機能を組み合わせることにより、Bentleyは、都市、大都市、地域、そして全国規模でのマルチモーダル交通システムの包括的なモビリティデジタルツインを提供できる、非常に強力なポジションを獲得しました。
モビリティデジタルツインの進化
都市計画者は、プライベートおよび共有モビリティの新たな機会と課題、自転車や歩行での移動の傾向、コネクテッド自動運転車、および渋滞税が、交通システムの能力、信頼性、アクセス性に与える継続的な影響について、理解しようと努めています。単独でしかも状況に応じてのみ使用する、という従来の輸送モデリングツールの限定的な利用方法に対し、モビリティデジタルツインでは、運用時状態のエンジニアリング条件や交通量の観測データに合わせた継続的な更新が可能なため、さまざまなメリットをもたらすことができます。モビリティデジタルツインはこうした機能を統合し、エンジニアリング、建設、運用全体にわたってインフラの計画とシミュレーションの有効性を常に維持します。
新型コロナパンデミックをきっかけに、「エバーグリーン」な計画およびエンジニアリングのモデリングとシミュレーションを持続させることで不測の事態においても目的適合性を維持する、というレジリエンスの価値がいっそう高まっています。「よりよい復興」に重きが置かれる今、気候の持続可能性に向けて必要とされるエネルギー移行を実現しつつ、インフラの容量を増強する必要があります。その最も経済的な方法は、統合型の魅力的な公共交通機関オプションを用意しつつ、既存のモビリティ資産の利用率、構成、寿命延長を最適化することである、との認識が強まっています。
こうした要求を背景として注目を集めているのが、INROの代名詞ともいえる、マルチモーダルで、きめ細かい動的交通配分と正確を期したエージェントベースのメソッドを必要とし、システム全体・地域全体にまで拡張する必要のあるモビリティデジタルツインです。インフラデジタルツインを先導するBentleyのiTwinプラットフォームは、最も有効な全体および個別の車両・歩行者シミュレーションが可能となった今、3Dまたは4Dの連続測量とリアリティモデリング、土木エンジニアリングとプロジェクトデリバリ、そして資産・ネットワークパフォーマンスを1つに統合することができます。最終的に、都市システムにもたらされるのが、日常生活における住民の時間を節約しながら、同時に渋滞および気候変動への適応力そして安全性を向上するチャンスです。
Bentley Systemsの都市システム担当バイスプレジデントのRobert Mankowskiは、次のように述べています。「INROをBentley Systemsの一員として迎え入れることができ、大変嬉しく思っています。Michael Florian教授とそのチームは、高度なマルチモーダルネットワークモデリング手法の研究を主導し、最先端のモビリティシミュレーションの構築に貢献しました。そして一世代を経た今、ご子息のDan氏が、モビリティデジタルツインの進化におけるソフトウェアの未来を率いているのです。世界トップクラスのチームを擁するINROが仲間に加わったことで、Bentley Systemsは都市および地域のデジタル化をさらに推進し、『よりよい復興』を目指します」
INROの創設者であるMichael Florian博士は、次のように述べています。「Bentleyは、計画および設計から重土木建設、道路ネットワーク管理まで、インフラのライフサイクル全体にわたる輸送ソフトウェアのリーダー的企業です。Bentleyの一員として、世界の何千もの都市・都市部が共有するビジョンの実現に貢献できることを、従業員一同楽しみにしています」
画像1:Emme
キャプション: 画像: Emme(www.inrosoftware.com/emme)でMetro(www.oregonmetro.gov/)のデータを使用して作成
画像2:Dynameq
キャプション: 画像: Dynameq(www.inrosoftware.com/dynameq)でSFCTA(www.sfcta.org)のデータを使用して作成
画像3:CityPhi
キャプション: 画像: CityPhi(www.inrosoftware.com/cityphi)でwww.andresmh.com/nyctaxitrips/ のデータを使用して作成
画像4:INRO Products
キャプション: INROは、マルチモーダル輸送計画、交通シミュレーション、モビリティ可視化ソフトウェアの世界的リーダー企業です。
ビデオ:Seattle synthetic travel demand model
キャプション: シアトル大都市圏の合成移動需要モデルをもとに作成した、360万人が1日の間に完了した約2,000万の活動のイラストレーション。人口動態を、目的別に色分けされた垂直の棒の動きによって、時系列的に確認できます。ヘッドアップディスプレイは、目に見える人口を現在の活動ごとに要約しています。INROがCityPhiを使用してビデオを作成(www.inrosoftware.com/cityphi)。ソースデータ(PSRC提供)の詳細については、www.psrc.org/activity-based-travel-model-soundcastをご覧ください。
Bentley Systemsについて
Bentley Systems(Nasdaq:BSY)は、インフラストラクチャエンジニアリングソフトウェア企業です。世界経済と環境の両方を維持しつつ、世界のインフラを前進させる革新的なソフトウェアを提供しています。業界をリードする当社のソフトウェアソリューションは、専門家やあらゆる規模の組織によって、道路・橋梁、鉄道・輸送、上下水道、公共事業や公益事業、建物やキャンパス、産業施設の設計、建設、運用に活用されています。当社の製品には、モデリングおよびシミュレーション用のMicroStationベースのアプリケーション、プロジェクトデリバリ用のProjectWise、資産およびネットワークパフォーマンス用のAssetWise、インフラストラクチャデジタルツイン用のiTwinプラットフォームなどがあります。Bentley Systemsは172カ国に4,000人以上の従業員を擁し、年間売上高は8億ドルを上回ります。www.bentley.com
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