アメリカ運輸省は、デルタ航空が2014年10月3日より一時的に運休しており、未使用となっている東京/羽田〜シアトル線の発着枠の再割当てをアメリカン航空とハワイアン航空が求めている問題で、同路線の発着枠を存続させるか、再割当てを行うかの検討を行った結果、デルタ航空のシアトル線を継続させることを最終決定した。3月27日には、暫定的な決定を行っていた。

デルタ航空は、アメリカ運輸省が定めた、90日間運航が行われなかった場合は発着枠の再割当てを行わなければならないとの規定に基づき、90日ごとに1週間、同路線の運航を行う計画だった。3月29日から始まる夏スケジュールでは通常運航としており、発着枠の再割当てが決定された場合、ルール通りに運用しているデルタ航空からの反発は避けられないものとみられていた。


デルタ航空は、アメリカ運輸省が発着枠再割当ての検討に入った際、「かねてよりシアトル発着便を増やし、ハブ空港として成長させています。シアトル〜羽田便に関しても、引き続きアメリカ運輸省の定める規則を遵守しながら運航を続ける所存です。冬期は需要減のため一時的な季節運休を実施していますが、需要に応じた季節運航は全ての航空会社において通常行われているものです。デルタ航空は予定通り、2015年3月末からシアトル〜羽田便の通常運航を再開させます。」とコメントを行なっていた。 


日本とアメリカの間では、深夜早朝便に各4枠の発着枠が割り当てられており、当初就航したアメリカン航空は、ニューヨーク線を運休して発着枠を返上。その後、発着枠はユナイテッド航空に割り当てられ、2014年10月26日にサンフランシスコ線に就航。羽田空港拡張後初となる乗り入れを果たした。



デルタ航空が持つ発着枠の再割り当てが行われた場合、アメリカン航空はロサンゼルス線、ハワイアン航空はコナ線を開設する計画だった。

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情報提供元: Traicy