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エールフランスKLMは、スカンジナビア航空の株式の過半数を取得する手続きを開始すると発表した。
キャッスルレイクとリンド・インベストが保有する株式を取得することで、株式保有比率を現在の19.9%から60.5%に引き上げる。取得額は未定。当局の認可の後、2026年後半にも取引を完了させる見通し。デンマーク政府は26.4%の株式保有を維持する。
これによりエールフランスKLMは、スカンジナビア航空を子会社化し、ロイヤリティプログラムを含むあらゆる事業を包括的に統合する。
スカンジナビア航空のアンコ・ファン・デル・ヴェルフ社長兼CEOは「エールフランスKLMが過半数株主となることは、スカンジナビア航空にとって決定的な瞬間であり、私たちが進むべき方向への強い信頼を示すものとなるでしょう。これは単に安定性をもたらすだけでなく、より深い産業統合と、規制当局の承認が得られ次第、世界有数の航空会社グループによる全面的な支援を受けることを可能にします。両社が協力することで、お客様、従業員、そしてより広範な地域に、より大きな価値を提供するための体制が強化されます」とコメントした。
スカンジナビア航空は、2023年10月、エールフランスKLMやキャッスルレイク、リンド・インベスト・デンマーク政府によるコンソーシアムを再建スポンサーに選定した。現時点での筆頭株主はキャッスルレイク(32%)で、次いでデンマーク政府、エールフランスKLM、リンド・インベスト(8.6%)。航空連合のスターアライアンスを脱退し、2024年9月にエールフランスKLMと同じ、スカイチームに加盟したほか、共同運航(コードシェア)やインターラインなどの協力体制を確立している。
スカンジナビア航空は6月時点で、138機を保有。従業員は約10,500名。ロイヤリティプログラムのユーロボーナス会員は800万人以上を有する。