日本航空(JAL)は、国内線仕様のボーイング777型機を、経済性の観点から2020年度内で退役させることを決めた。
JALは、1996年にプラット&ホイットニー製エンジンを搭載した、国内線仕様のボーイング777-200型機を導入。その後にボーイング777-300型機を導入していた。2020年12月に、ボーイング777-200型機のエンジン不具合による重大インデントなどにより、今年2月21日から全機の運航を停止していた。運航再開時期が未確定であることを鑑み、2021年度内で退役予定だった7機の退役を前倒しする。
JALでは、事業構造変革の一環として、国際線のボーイング777-200ER型機全11機を退役させ、一部を国内線へ転用するほか、2022年度末までに国内線のボーイング777型機全13機を退役させるとしていた。エアバスA350型機を計画通り導入することや、大阪/伊丹発着路線への就航前倒し、国際線仕様のボーイング767型機の国内線導入などによって、提供座席数の確保に務めるとしている。