JR東海の浜松工場公開イベント「新幹線なるほど発見デー」が、10月5日・6日の2日間の日程で実施されている。東海道新幹線の次世代車両N700Sや、同年3月限りでの引退が決まっている700系の展示のほか、親子で楽しめる催し物などが行われる。この記事では、5日に行われたイベントの一部をお伝えする。
923形検測車両「ドクターイエロー」の車内を公開。参加者はスタッフの説明を受けながら、ツアー形式で車内を回った。普段は乗ることができない「黄色い新幹線」の内部を目の当たりにし、子どもも大人も興味津々の様子だった。
東海道新幹線のパーサーが、車内販売やグリーン車サービスを実演。「自分から見て右側のお客様には右手で、左側のお客様には左手でおしぼりを渡します」といった説明を受け、参加した子どもたちは家族を相手にパーサーの仕事を体験した。
東京駅での折り返し時に車内で行われている清掃作業をスタッフが実演。目にもとまらぬ速さの作業を間近に見た参加者は、一様に目を丸くしていた。実演後は、子どもたちが「魔法のホウキ」と呼ばれる道具を使った清掃作業や、ヘッドレストカバーの取り付けを体験した。
ところで、2018年のイベントでは会場や周辺の混雑が問題となった。それを踏まえて今回は、イベント開始の午前10時よりも前に会場に入場して待機できるようにするなど、オペレーションを大きく改善。混乱は見られず、訪れた多くの鉄道ファンや親子連れは快晴の下でイベントを楽しんでいた。