エミレーツ航空は、2020年に開催されるドバイ国際博覧会(EXPO)のパビリオンのデザインと展示内容を発表した。
ドバイ国際博覧会のテーマの1つである「機動性(mobility)」から着想を得たパビリオンで、「未来の民間航空」に焦点を置き、インタラクティブ技術などの最新鋭のテクノロジーを用いた、さまざまな体験型展示を予定する。
建物は「機動性(mobility)」、「機会(opportunity)」、「持続可能性(sustainability)」を元に建築し、飛び立つ飛行機の翼をイメージした曲線が特徴的なデザインとなっている。パビリオンを覆う26の垂直安定板の形を模した電飾は、感覚融合認知機能を備えた800メートル以上のLED電球で装飾され、博覧会期間中には夜の光のショーが毎日開催される。総面積は3,300平方メートルで、3階建て。建設には3月に着工している。
内部には太陽光が入るように設計し、エネルギーの使用を削減する。センターステージでは来場者体験型コンテンツ、2階の講堂では講演やイベントを実施する。3階ではオープンスペースとなり、自然を感じることができる空間となる。航空科学、エンジン技術の発展、燃料消費を抑える新しい航空宇宙素材や乗客の快適性と健康の向上に焦点を置いた航空機の内装、未来の空港での乗客体験などのさまざまなテーマに関する展示を行う。
ドバイ国際博覧会は、2020年10月20日から2021年4月10日まで開催される予定で、約190カ国が出展する。来場者のうち7割がアラブ首長国連邦(UAE)以外からの来場をなる見通しで、UAEの観光分野での経済効果は、164億UAEディルハム(約4,877億円)に及ぶ。出展国のうち67カ国にはエミレーツ航空が就航しており、就航していない市場に対しても、ドバイへの接続の確保に向けた分析を進めていくという。