いよいよ羽田空港に設置された、余った外貨を電子マネーやギフトコードに交換できるサービス「Pocket Change(ポケットチェンジ)」。
日本ではイスラエル発祥の「Travelers Box」が成田空港や羽田空港をはじめとした各地への展開を開始しており、利用者は比較検討して利用できるようになった。設置のプレスリリースが配信された2月22日夜、羽田空港で早速試してみた。
初期画面は日本語で、対応言語は英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語。スタートボタンを押すと、まずは在住国を選択する画面となる。
日本、中国、韓国、台湾、香港、アメリカ、タイのほか、他の国という選択肢もある。選択した国に応じて、表示される電子マネーやギフトコードの種類が変わる仕組みだった。
日本を選択した場合には、「楽天Edy」「iTunesギフト」「Amazonギフト券」「LINEギフトコード」と、「ユニセフ」「JCV」への寄付の6つから選択できる。各電子マネーやギフトコードによって利用できる上限金額があり、「楽天Edy」はチャージ上限1回25,000円、カード上限金額50,000円、「iTunesギフト」は500円から30,000円まで100円単位、「Amazonギフト券」と「LINEギフトコード」は50円から30,000円まで10円単位で交換できる。投入額が超過した場合は寄付として扱われる。
国別に見ると、中国を選択すると「PayPal」「Wechat」「Viber」、台湾を選択すると「PayPal」「Viber」「LINEギフトコード」、アメリカを選択すると「PayPal」「Viber」「ドミノ・ピザギフトカード」「Target」と、いずれも「ユニセフ」「JCV」への寄付が選択できる。選択肢は合計11種類でうち2種類は寄付となる。
今回は「楽天Edy」を選択した。
次に硬貨を入れるボックスが開き、硬貨は1回あたり最大20枚までを目安に、1度に投入できる。対応通貨は日本円、米ドル、ユーロ、中国元、韓国ウォンの5通貨。様々なものをミックスして投入できるので、今回は日本円とユーロをミックスして入れてみたものの、きちんと認識された。硬貨に続いて、紙幣も投入できる。
次の画面では受け取り確認画面になる。投入額は6ユーロと41円だったが、「楽天Edy」での受取額は653円だった。6ユーロは612円となり、1ユーロあたり102円という計算になる。
ちなみに6ユーロと41円を投入した場合、電子マネー別でみると、「iTunesギフト」を選択した場合は700円、「Amazonギフト券」と「LINEギフトコード」を選択した場合は650円分に交換できた。「iTunesギフト」を選択した場合は、1ユーロあたり109.8円ということになる。
スタート画面で確認できるレートは、交換先、紙幣やコインにかかわらず共通で、1米ドル96.613円、1ユーロ101.76円、1中国元14.035円、1韓国ウォン0.0842円だった。あくまでベースレートとなり、交換先によっては端数が調整される場合がある。中国元と韓国ウォンに関して言えば、同日のトラベレックスの店頭両替レートよりレートが良かった。
その後は画面の案内に沿って、自身の「楽天Edy」を読取機にかざすだけでチャージが完了、控えとしてレシートが出力される仕組み。ちなみに「iTunesギフト」「Amazonギフト券」「LINEギフトコード」はレシートにギフト券番号が書かれており、忘れずに受け取っておく必要があるので要注意。
硬貨を一気に入れることができる点が非常に良く、画面も大きくわかりやすいというのが良いところ。一方で、当初は予定していた交通系ICカードへのチャージはできず、利用者にとっては今後に期待したいところだ。特に羽田空港の両替所は混雑していることも多く、両替に並ぶのが嫌という人や、少額なので両替レートを気にしたくないという人にはおすすめの選択肢といえるだろう。