今回紹介するのは2代目の戦後型で、年式は不明ながら非常に珍しいピックアップだ。ピックアップの特徴といえばキャビンのルーフを反転させることでオープンになる構造。とはいえ日本では数えるほどしか存在しないことだろう。
さすがにこれだけ古いクルマを今、普通に走らせるのは難しそうに思える。ところが群馬県の「道の駅おおた」で開催されたイベント(サンブレフェスタ)の会場で見つけたピックアップのオーナーは、サラッと「普通ですよ」と語ってくれた。
外装で見つけられる改良点はホイール。純正だと14インチの80偏平と交換タイヤを見つけるのすら難儀する。そこでスペーサーを自作してBBSのアルミホイールを履いている。外径こそ14インチのままだが、このホイールにしたため185/60という一般的なサイズにすることができた。またギア比が合っていないこともあり、デフをMGミジェットのものに変更している。これで周囲のクルマを気にせず走ることができるのだ。
左リヤタイヤの前にはサイド出しに変更されたマフラーを見ることができる。このようにオーナー自ら手を加えて楽しむスタイルも、古いクルマの楽しみ方のひとつといえるだろう。