それに合わせて、北米スバルのホームページでは特設サイトがオープンした。そこに書かれている文句を紹介しよう。
「伝説はより強くなる
乞うご期待。最新のWRXは、息を呑むような速さで登場します。
WRXの伝説は、まったく新しい、さらにスリリングな章を迎えます。スバルWRXのワールドプレミアが近づいてきました! ライブでそのお披露目を見ることができます。ご登録いただくと、パワフルで俊敏、そして完全にモデルチェンジした2022年型WRXをいち早くご覧いただけます」
ちなみに、ここでいう新型WRXは、日本でいうところの「WRX S4」のこと。真打ち(?)のWRX STIのモデルチェンジは、もう少し先のこととなりそうだ。
さて、現段階で公表されたのは、夕日(朝日?)の手前に新型WRXがたたずんでいる写真1点のみ。ぼんやりとシルエットがうかがえるが、全体像もディテールも不鮮明だ。
そこで、画像編集ソフトを使って写真を明るくしてみた。そうして先代WRXの写真と見比べてみると、ボンネットのエアスクープやCピラーの形状が異なることがわかる。新型WRXのちょっと角張ったエアスクープの形状は、むしろレヴォーグに近いと言えそうだ。また、ボディサイドのキャラクターラインも、レヴォーグのものに似ている。
ということは、新型WRXはスバルグローバルプラットフォーム×インナーフレーム構造など、レヴォーグと共通するメカニズムが多いのかもしれない。とはいえ、エンジンはレヴォーグの1.8L水平対向4気筒ターボのまま、というわけにはいかないだろう。巷の噂では、新型BRZが搭載する2.4L水平対向4気筒をターボ化したものになるのでは?と囁かれているが、真相はどうだろうか。
また、スバルは2017年の東京モーターショーで次世代スポーツセダンのコンセプトカーとして「VIZIV PERFOMANCE CONCEPT」を公開した。翌年のジュネーブショーに出展された「VIZIV TOURER CONCEPT」が現行型レヴォーグのスタイリングを示唆していたコンセプトカーだったことを考えると、新型WRXのスタイリングを想像する上で、「VIZIV PERFOMANCE CONCEPT」は大きな手がかりとなるはずだ。
いずれにせよ、新型WRXの登場はカウントダウン状態。すべてが明らかになる日を楽しみに待ちたい。
新型WRX特設サイト https://www.subaru.com/2022-wrx