パナソニックの無線システムシミュレータは、長年にわたってモバイル通信機器、システム開発にたずさわり実績を積んだシミュレーションモデルを組み込んだ自社開発のシステムレベルシミュレータであるため、顧客環境に合わせた様々なカスタマイズを加え、顧客にとって最適な提案を提供することが可能である。大手通信キャリア様、大手法人向けに本シミュレータを活用した多くの解析結果納入実績がある。
パナソニックのラボでは、訪問する顧客及びパートナー企業に、様々なアプリケーションの実証及びデモンストレーションを行い、広くローカル5Gやその他無線ネットワークの有用性を体感してもらうフィールドとして利用して欲しいと考えている。
2021年2月17日に発表した新事業、「現場マルチネットワークサービス」は、ネットワーク、ソフトウェア、エッジデバイスなどのソリューション群を顧客の課題に合わせて提案し、導入支援・構築・運用サポートまでを一体的に提供するサービスだ。2022年4月よりローカル5G、プライベートLTE、Wi-Fi6など複数の無線ネットワークを1つの5Gコアで制御し、統合的に提供するビジネスモデルをかかげており、その技術開発も進めていく。また本事業においては、ネットワークシステムのみでなく、5G含む各種無線ネットワークを受信できるエッジデバイスや、それらを制御する業界別アプリケーションも併せて提供しており、順次end to endでネットワークからアプリケーションまで、統合的な検証も行える場にしていく方針だ。
(1) ローカル5G、プライベートLTE、Wi-Fi等、マルチなネットワークでの検証環境を準備
(2) 顧客のユースケースを持込んでの検証が可能
(3) 顧客の現場課題を持ち寄り、パナソニックのエッジデバイスやソリューションで解決策を提案
【検証スペース】
5Gや LTEを活用した検証や、高速・大容量の機能を検証するスループット測定など、顧客やパートナー企業が持ち込んだ機器やアプリケーションの動作検証を行うスペースを提供
【検証できる無線ネットワーク、設備】※2021年6月時点
・ローカル5G
・自営等BWA(シールドテント(※)内での対応)
・sXGP
・Wi-Fi
・シールドテント
・無線システムシミュレータ
【共創スペース】
検証後の打合せや商談などが行えるスペースを提供
※ 外来ノイズの影響を受けず、外部へ電波を漏らさないよう設計された設備
「現場マルチネットワークサービス」を通じて現場の様々な課題解決に取り組み、検証済のソリューションやテクノロジーを随時追加・公開していくことを検討している。