吸気側カムには連続可変タイミング機構:MIVECを装着、50度の可変位相角を誇る仕様。最進角時は上死点前57度〜下死点後5度、最遅角時は上死点後3度〜下死点後55度の範囲で制御する。結果、スキッシュを設けたピストン、MIVEC制御、ヘッド優先の冷却系統などを組み合わせることで圧縮比は8.8とした。なお、電子制御スロットルバルブの採用も三菱自動車の軽自動車としては初採用だった。前例のないリヤミッドシップだけに、長いワイヤーの引き回しを避けたかったためか。
軽量化にも余念がなく、先述のアルミブロック、樹脂製吸気マニフォールド、ステンレス板金製排気マニフォールドなどを用いることで、先代にあたる3G83型に対して20%ものダイエットを実現した。
ターボチャージャーは三菱重工業のTD02型で、小型軽量高応答の低速トルクを重視した仕様。トルクカーブによれば2000rpmで85Nmを発揮している。三元触媒はターボ直後に置けず、サイレンサー内部に収める構造としている。
■ 3B20
気筒配列 直列3気筒
排気量 659cc
内径×行程 65.4×65.4mm
圧縮比 8.8
最高出力 47kW/6000rpm
最大トルク 94Nm/3000rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 DOHC
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 直打
燃料噴射方式 PFI
VVT/VVL In/×
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