アイシンと東邦ガスは、アイシン保有の工業炉※1バーナを対象とした水素燃焼技術に関する共同実証実験を開始した。




※1 金属等の材料や部品の加熱処理や溶解処理等をするための装置。

 本取組みにおいて、アイシンと東邦ガスとは、2050年の脱炭素社会の実現を見据え、燃焼時に二酸化炭素を排出しない水素の工業炉バーナにおける燃焼技術の知見を獲得する。アイシンは水素燃焼による製品への影響評価を、東邦ガスはバーナの設計・評価を主に担当し、2026年3月までにアイシン保有の工業炉バーナにおける実用化を目指す。

実証実験概要

 自動車部品の加熱・冷却等の熱処理工程を連続して行う連続式熱処理炉において、水素を燃料とする間接加熱式バーナ(シングルエンド型ラジアントチューブバーナ ※2)を用いて、炉の昇温性能や製品の熱処理具合等の評価を行う(2021年5月開始済み)。




※2 シングルエンド型ラジアントチューブバーナの水素燃焼技術の開発は、2021年4月22日プレスリリースを参照

 アルミ溶解・保持炉において、水素を燃料とする直接加熱式バーナを用いて、まずは小規模な試験炉を運転し、水素燃焼に関する基本的な特性を把握する。その後、大規模な生産炉にスケールアップし、アルミニウムの溶解能力等の評価を行う(2021年10月開始予定)。

図 アルミ溶解・保持炉での評価イメージ

情報提供元: MotorFan
記事名:「 アイシン:東邦ガスと、工業炉バーナの水素燃焼技術に関する共同実証実験を開始