外観からはキレイにレストアされたオリジナル車のように見える。でもオーナーは古いポルシェを何台も所有するマニア。お話を聞けばオーナーの宇井さんは356Aやスピードスターなどもお持ちだとか。そんな人が普通のビートルで参加されるはずがないと思えば、やはり手のこんだビートルだった!
この個体はヤナセが販売した正規輸入の1970年式ビートル。それをビートルの専門店であるフラット4でポルシェ912エンジンに載せ換えたものだった。実にこのクルマが912エンジンを載せたフラット4製の1号車だそうだ。
エンジンだけでなくミッションやデフまでポルシェ912純正に変更されているそうで、その動力性能はビートルの比ではないことだろう。ビートルの純正エンジンは1192ccの排気量から34psを発生したに過ぎないが、912は1582ccの排気量から90psを発生した。このクルマはエンジンの調子がよくなかったため不良部品を交換してオーバーホールされているから、スペック通りの性能を維持している。