GMとワブテックは、輸送におけるゼロエミッションの未来という両社共通のビジョンを推進するための基本合意書を締結した。ワブテックは、エネルギー管理とシステム最適化における専門知識を生かして、GMの先進技術を最大限に活用した重量物運搬機関車向けのソリューションを開発する。
GMの社長、マーク・ロイス氏は「鉄道ネットワークは、交通手段として、またGMが北米全土のお客様へサービスを提供する上で極めて重要です。重量物運搬機関車およびその他の機関車を脱炭素化するというワブテックの大胆な計画は、我々のビジョンである『無事故、ゼロエミッション、混雑ゼロ』の世界の実現を後押しします。GMの『アルティウム』バッテリーおよびHYDROTEC水素燃料電池システムを導入するというワブテックの決定は、GMの先進技術の有効性を検証し、その汎用性を示すものです」と述べている。
GMの「アルティウム」バッテリーテクノロジーは、鉄道に必要な柔軟性、効率性、パワーおよび信頼性の提供が期待されている。GMとLG Energy Solutionとの合弁会社であるUltium Cells LLCは、現在、オハイオ州とテネシー州にバッテリーセル工場を建設している。
GMのHYDROTEC水素燃料電池パワーキューブは、コンパクトでパッケージしやすく、機関車を含む広範な用途に使用することができる。HYDROTEC燃料電池システムは、世界中から調達される部品を用いて、ミシガン州ブラウンズタウンにあるGMとホンダの合弁製造会社のFuel Cell Systems Manufacturing, LLCで組み立てられる。