トヨタ・ヤリス:36.0km/L(WLTCモード:最良値)
日産ノート:29.5km/L(WLTCモード:最良値)
ホンダ・フィット:29.4km/L(WLTCモード:最良値)
上記の数値はいずれもハイブリッドのグレードが達成する数値で、ヤリスが最も優れているように見える。しかし、ひと口に“ハイブリッド”と言っても、実は3車種ともそれぞれ異なるシステムを搭載しており、クルマ選びでは各システムの特徴まで踏み込む必要がある。
そのヤリスの走りで特徴的なのが力強さで、アクセルを踏んだ瞬間をはじめ、ドライバーの意図通りにスムーズな加速をこなしていく。その一方で、50km/hを超えたあたりでモーターの出番は徐々に減るが、日常的に使う速度域ではモーターの旨みを効率良く引き出しているという。
そのフィットの走りで特徴となるのが質感だという。唯一4気筒エンジンを搭載するほか、サスペンションの支持部の強化など、先代から踏襲したプラットフォームの課題点を着実に克服したことでモーターによるレスポンスの良さに加えて、操舵に対する反応の正確さや一体感も魅力だという。
そのノートの走りで特徴となるのが瞬発力だという。走行を担うモーターは0〜2900rpmの領域で28.6kgmを発揮し、同じくモーターでの走行がメインとなるフィット(25.0kgm/0〜3000rpm)を上回る。ヤリスよりもアクセルを踏み込んだ瞬間から加速までのラグも少ないという。
ひと口にハイブリッドと言ってもシステムによって持ち味は変わる。数値や機能も大切だが、実際に乗って感じるフィーリングも忘れてはならない。