2019年、追加となった「ツーリング」グレードは、1.5ℓの直噴ターボエンジンを搭載。最高出力は127kW(172ps)と、シリーズ随一の高出力だ。ボディの補強や遮音対策は欧州仕様と共通化しており、走りのしっかり感や俊敏さ、上質な乗り心地もシリーズ最高峰にある。その他のグレードも、デビュー当初の乗り心地の硬さは感じられなくなった。特に「Z」及び「RS」はボディにも補強が加えられたため、上質感や快適性も高まっている。
ボディカラー:スーパープラチナグレー・メタリック
オプション装備:Gathersナビゲーションシステム/ドライブレコーダー/フロア
カーペット/特別塗装色(3万8500円)
インパネ
後席は、低くてフラットな床面により足元は広く、空間にはゆとりがある。後席はリクライニング付きでスライドはしないものの、前後席に大人が座ってもフットスペースには余裕が残る。
前席は、やや高めのアイポイントと厚みもある大きなシートが美点で、快適な座り心地が得られる。写真はウルトラスエードの「TOURING」専用コンビシートで、質感の高さを味わえる。
奥行きと荷室高に余裕があり、通常時でも393ℓの荷室容量を誇る。ハイブリッドは、ガソリン車よりもフロアが少し高くなっていて、開口部からフロアまでは後者の方が少し深い。床下には、洗車用品などが入るサブトランクも用意する。
安藤 眞はこう買う!
ホンダ車らしいスポーティな走りを味わいたいなら、「TOURING」がイチオシだが、今のタイミングで買うなら消滅が決定しているi-DCDのハイブリッドを選びたい。7速DCTとモーターアシストによる活発な走りは、向こう5年ぐらいまでは十分通用するだろう。4WDが必要なら「RS」は外れるから、選択肢は「Z」一択だ。
※本稿は2020年10月発売の「モーターファン別冊統括シリーズVol.128 2020年コンパクトカーのすべて」に掲載されたものを転載したものです。車両の仕様や道路の状況など、現在とは異なっている場合がありますのでご了承ください。