このルーミー兄弟、とてもよく売れている。
自販連のデータを元に作成したグラフである。スバル・ジャスティは販売台数でTOP50に入ってこないので、このグラフでは割愛してある。販売台数は、ルーミー>タンク>トール>ジャスティという並び。2020年9月にはタンクが廃止になってルーミーに統合されたので、ルーミーの販売台数は伸びている。
グラフの濃い緑色のバーはルーミー、タンク、トールの合計だ。2021年3月は1万8671台を売り上げている。
ルーミー兄弟がどのくらい売れているかを見るために、現在もっとも売れているトヨタ・ヤリスの販売台数と比べてみる。
自販連のデータでは、ヤリスには「ヤリス」「ヤリスクロス」「GRヤリス」が含まれている。
グラフの濃いブルーがルーミー兄弟、青がヤリス兄弟の月間販売台数の推移である。こうしてみると、ヤリスの強さが際立っている。さすがヤリス(実際はヤリス兄弟)だ。
再び、2020年の年間販売台数TOP10を見てみよう。ルーミー兄弟は、兄弟一緒になるとどこに位置するのか? TOP10モデルには、兄弟(しかもかなり強力な兄弟)を持つモデルが並んでいる。こちらも姉弟で合わせた数字にしてみよう。
である。
グラフを見てほしい。
TOPの座はヤリスからライズ兄弟に移る。
ライズ兄弟:15万7191台
ヤリス兄弟:15万1766台
ルーミー兄弟:14万2532台
でルーミー/トールは3位に浮上するのだ。販売台数をカウントしていないジャスティが1万台売れていれば2位かもしれない。
こうしてみると1~6位までトヨタが独占していることがわかる。地味でも兄弟の力は偉大なのだ。そして、地味でも売れるには理由があるのだ。