REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
取材協力●HVファクトリー https://hvfactory.com/
なお、HVファクトリーの場合、ジャイロシリーズ(4スト車)のエンジンのオーバーホールは~12万円くらい(相場に対し、比較的安価に設定されているのがポイント)。
走行距離の伸びたジャイロシリーズは、バイクを直立させる「スイングジョイント」がダメになっていることもあります。スイングジョイントは、通常見えない場所にあり。ここのロック部分がへたっていると、乗車部が倒れてしまうなど直立すら不可能な状態になってしまいます。
この場合、スイングジョイントの中にある歯車と、ゴムブッシュの交換が必要。カウル一式を外してのかなり大がかりな修理となるので、費用もかさむ傾向にあります。
また、経年劣化によってスクリーンのハードコートが剥がれていることもあります。これは、視認性を悪くする大きな要因。HVファクトリーの場合、交換費用はスクリーン代+工賃で7万円前後。日頃から傷を付けぬよう、気を配ってあげることも大切です。
市販の社外スクリーンの中には、数千円の安いスクリーンも存在しますが、一般的にコーティング仕上げが悪いなど粗悪品が多いので要注意。
ジャイロキャノピーの場合、大型のフロントスクリーンは、もしも他の車両に衝突した時、前部に身体が投げ出されない=フロントスクリーンが身体を受け止めてくれる等のメリットもあり。
写真はHVファクトリーが手掛けた、各部を重整備&エンジンオーバーホール済みのミニカー仕様のジャイロキャノピー(4スト)。4スト専用ワイドホイール、16.5/6.5-8タイヤセット、オーバーフェンダータイプ6、ワイドバイザー、レッグシールドなどでカスタマイズ。外観はアンヴィル/ブラックにオールペン済み。
●上記車両について
・年式:2017
・エンジン:水冷4ストローク+フューエルインジェクション 2型
・走行距離:47261km
・状態:重整備済み
■外装新品カスタムパーツ
・国産ウインドスクリーン ・ワイドバイザー ・レッグシールド ・リアトランクタイプ2 ・オーバーヘッドシェルフ ・4st専用ワイドホイール、16.5/6.5-8タイヤセット ・オーバーフェンダータイプ6 ・ハンドルグリップ ・オールペイント ・エンジンキーセット新品 ・ワイパーブレード新品 ・ウインカースイッチ新品 ・バッテリー新品