マセラティは、このユニークなコラボレーションによって、これまでの常識を覆す一方、藤原ヒロシ氏は、マセラティのキャラクターをストリート・カルチャー・スタイルのレンズを通して翻訳することで、芸術的に新たな解釈を与えた。
マセラティのパオロ・トゥビトCMOは今回のコラボレーションにあたって、次のように述べている。
「ブランドの新時代の幕開けとともに、マセラティは異端な存在であるということを改めて印象付けました。このモデルでは自らのルールを破り、インターナショナルかつコンテンポラリーな空気感を纏っています。マセラティは本質的に革新的であり、情熱によって動かされ、ユニークなデザインという特徴を持っています。だからこそクルマとは異なる世界からのインスピレーションを受け入れることにも寛容であり、藤原ヒロシ氏とのコラボレーションでは、私たちの明らかな変化、真のユニークさを持つ存在であることを証明します」
一方、藤原ヒロシ氏は次のように語っている。
「マセラティの本拠地であるイタリアのモデナを訪れたとき、ブランドの伝統に非常に惹きつけられ、特にマセラティ車のフロントグリルが長年にわたって進化してきたことにとても感銘を受けました。デザインセンターでは、さまざまなスケッチや素材、スタイルスタディ、細部へのこだわりに魅了されました。私は長い間クルマに夢中でした。クルマとのコラボレーションを行うのは初めてですが、そのパートナーがマセラティであることをとても嬉しく思っています」
日本人クリエイターとトライデントブランドの創造的な旅は、藤原ヒロシ氏がマセラティの故郷であるモデナ、そして現在と未来のマセラティモデルがすべてデザインされているデザインセンター「チェントロ・スティーレ・マセラティ」を訪れたことから始まった。そこでは、藤原ヒロシ氏が自身の目でマセラティの進化を観察し、ユニークで象徴的なデザイン、色や素材に関する徹底したこだわり、物語を呼び起こすアーティスティックなディテール、そして最先端のエンジニアリング・イノベーションを発見し、インスパイアされた。マセラティの歴史を構成する様々な要素を解釈して、Fragment x Maseratiが生まれたのである。マセラティの輝かしいスポーツカーモデルの系譜に、藤原ヒロシ氏が独特のヒネリを加え、ふたつのブランドから新たなビジョンが生まれる。
マセラティと藤原ヒロシ氏のパートナーシップによって誕生するギブリハイブリッドのリミテッドエディションは、6月24日に東京で正式発表される予定だ。