近年、米国では、環境規制強化を背景に、CO2削減、燃費向上を目的とした自動車の軽量化が進んでいる。また、化石燃料からの脱却を目指し、再生可能エネルギーの導入やEVなど電動車へのシフトが進んでいる。州ごとに2030年や2035年までにゼロエミッションを達成するという目標を定めるなど、カーボンニュートラル・テクノロジーが奨励され、自動車産業では電動化が進んでいる。電動車はリチウムイオン電池などを搭載する必要があり、走行性能確保を目的とした車体の軽量化が課題となっており、軽量なアルミ部品に注目が集まっている。
UACJは、米国自動車市場での軽量化・電動化を背景に、UWHへのアルミ構造部材の需要増加を受け、新たに設備投資を決定した。
所在地および設備投資内容
1. 既設 UWH本社工場(ミシガン州ラディントン)敷地内
高強度形材用プレス×1機、据付用建屋
2. 新設 フラッグスタッフ工場(アリゾナ州)
加工機(マシニングセンター、レーザー加工機)、付帯設備等
設備投資予定額 約36億円
稼働開始 2021年7月(加工機より順次)
プレス生産能力 月間750トン