日産自動車は、保有するすべてのダイムラーAG(以下、ダイムラー)株式(同社の株式資本の1.54%に相当する16,448,378株)を1株当たり69.85ユーロ(売却総額約 11億49百万ユーロ=約1560億円)で機関投資家に対してAccelerated Book Building (ABB)と呼ばれる手法により売却(以下、本件株式売却)すると発表した。

ルノー・日産アライアンスとダイムラーAGは2010年4月7日、ベルギー・ブリュッセルで戦略的提携を発表した。

日産は、この株式売却による取得資金を、電動化の促進に向けた投資など、事業競争力をさら強化し、高めていくための原資として活用していく予定だ。




日産によれば、この株式売却後も、日産とダイムラーとの事業上のパートナーシップに変更はなく、この売却による影響はないという。両社は複数の分野での協業をこれまで通り継続していく。




アライアンスの組むルノーは3月にすでにダイムラー株を売却し11億4000万ユーロ(約1493億円)を得ている。




ルノー・日産とダイムラーの協業を主導したのは、カルロス・ゴーン被告とダイムラーの社長だったディーター・ツェッチェ氏。このふたりがそれぞれの会社から去ったことも影響しているのだろう。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 日産、ダイムラー株1.5%を売却へ。ルノーに続いてダイムラーとの持ち合いを解消