2016年から20年までの販売台数の推移をグラフしてみた(DATA:日本自動車販売協会連合会)
上級SUVマーケットのライバルといえば、マツダCX-5である。現行CX-5は、2016年12月にフルモデルチェンジを受けた2代目モデルだ。
フルモデルチェンジ直後の17年はかなりハリアーに迫ったが、それでも5.9万台と4.2万台だから差は詰め切れなかった。トヨタは2017年6月にハリアーをマイナーチェンジし、2.0ℓ直4直噴ターボ(8AR-FTS)搭載モデルを新設定しててこ入れしたからだ。
それにしても、新型ハリアーの販売は好調だ。フルモデルチェンを受けたのが6月だから、2020年の数字は新型としては半年分だ。21年通期となれば9万台あたりまで販売を伸ばしそうだ。
2020年1月から21年3月までの月間販売台数の推移をグラフにしてみた。コロナ禍で販売に急ブレーキがかかった20年春から夏にかけての時期、CX-5はかなり苦しんだことが見てとれる。
対するハリアーは7月からスタートダッシュに成功。新型ハリアーの月販目標台数3100台。これに対して、2020年7月~2021年3月の平均販売台数は7990台。目標の2倍以上を売り上げている。月販目標台数は、販売期間全体の平均だから、デビュー当初は目標を上回っていないと当然いけないわけだが、それでも目標の2.6倍というのは、非常にいい数字だと言える。
対するCX-5は、2020年12月でデビュー丸5年となる。次期モデルはLARGEアーキテクチャーでFRになる……という情報もある。いずれにせよ、22年〜23年にはフルモデルチェンジを受けるはずだ。
ハリアーvsCX-5の戦いは今後どうなるか、注目したい。