対するVWゴルフ7は、2012年デビュー。日本発売は2013年だ。
ご存知のとおり、ブランド毎にデザインや味付けを変えているが、ゴルフとA3は、ともにMQB(VWのモジュラープラットフォーム。エンジン横置き向け)を採用するモデルだ。A3が少しプレミアムな方向に振られており、価格帯も少し上だ。
たとえば、エントリーグレードはこうなっている。
ゴルフ7 TSIトレンドライン:261万9000円(1.2ℓ直噴ターボ搭載)
現行アウディA3 スポーツバック30TFSI:304万円(1.4ℓ直噴ターボ搭載)
当然、日本国内の販売台数も常にゴルフの方が多い。
ゴルフの定番ぶりは盤石……だったが、2020年は、
VWゴルフ:6984台
アウディA3:TOP20圏外
となってしまった。
新型の登場待ちとコロナ禍の影響もあって、おそらくかつてない販売台数の低迷となってしまった。
それでも、表を見てもわかるように、ゴルフの人気は底堅い。アウディA3も現行モデルに切り替わってからは、高い人気をキープしてきた。
さて、Cセグメントハッチバックの本場、ヨーロッパではどうだろう?
グラフは2020年の欧州でのコンパクトカークラスの販売台数TOP20である。
VWゴルフは、貫禄の首位(28万5013台・Manufacturers, ANDC, JATO Dynamicsのデータによる)だ。欧州では一足先にゴルフ8に切り替わっている。
青が2019年、緑が2020年だ。コロナ禍の影響で大きく販売台数を落としているモデルが多い。注目はVW ID.3だろう。VWのEVブランド、ID.のメインモデル、いわばゴルフのEV版のポジションを担うID.3の販売台数は今後急激に伸びてきそうだ。
日本でも間もなく新型が登場するゴルフとA3、販売台数の推移に注目したい。