TEXT●まるも亜希子(MARUMO Akiko)
ほとんどのモデルがちょっと割高感のあるSUVの中で、どうやって比較しても「コレはお買い得すぎるでしょ!」となるのが、ステーションワゴンとSUVのいいとこ取りをしたようなスバルXV。スバルのデザインフィロソフィー「Dynamic × Solid」を体現する、今もに走り出しそうな躍動感がありながら、都会にも大自然にも調和するデザインで、11色あるボディカラーもファッショントレンドに合うものが多く、若いファミリーにもぴったりなSUVでもありますよね。
最低地上高が200mm確保してあるのに、全高が1550mmに抑えられているので、機械式立体駐車場も使えるという賢いパッケージ。レガシィを生み出してノウハウを蓄積してきたスバルですから、ラゲッジの使い勝手も優秀な実力派。そこに、全車速で追従走行と車線中央維持を自然になめらかに行う、先進の運転支援システム「アイサイト」をはじめ、死角を減らす視界拡張機能など充実の安全技術を搭載。
これだけの美点が揃っているのに、イチオシグレードの「2.0e-S アイサイト」は287万1000円。300万円を切っているんです。専用デザインのシートや遮音ガラス、オレンジステッチのインテリアに18インチアルミホイールやアルミパッド付きスポーツペダル、運転席&助手席8wayパワーシートまで全て標準装備なのにですよ。
水平対向の2.0L直噴エンジンにモーターを組み合わせた「e-BOXER」の走りも軽快だし、これは本当にコスパ最強だと思います。
新型にスイッチしたばかりのルノー・キャプチャーは、先代のキュートで可愛らしいイメージから一変、華やかさと逞しさを合わせ持ち、上質感たっぷりのイケメンに。サイズ感はちょっと大きめになりましたが、まだまだコンパクトSUVとして取り回しもよく、欧州車らしいロングドライブの快適性もしっかり磨かれていて、それだけでも思わず「欲しい!」と思ったほどでした。
しかも装備と価格を見てみると、さらに魅力的なんです。従来、ACCをはじめとする先進の運転支援技術がまったくと言っていいほど搭載されていなかったルノーは、新型ルーテシアからついに「テックパック」というグレードでほぼフル装備を実現。キャプチャーはさらに充実の装備内容となっています。それなのに、価格は先代のトップグレードからわずか33万9000円アップに抑えた319万円で、ライバルと比べても10万円くらい低い設定。ほのかにパリが香るインテリアやツートーンのボディカラーもオシャレで、ちょっと心がグラグラと揺さぶられている1台です。
2020年の東京オートサロンでジャパンプレミアされた時に、ほとんど一目惚れに近いほど「カッコいい! 乗ってみたい!」と思った新型のシボレー・コルベット。残念ながらまだ触ったことも動かしたこともないので、期待のみで書いてますが、これ、同じミドシップのスーパースポーツカーであるランボルギーニなどと比べると、ほぼ半額以下の1400万円という価格! コンバーチブルでも1550万円なので、歴史あるコルベットの最新のパフォーマンスが、お金持ちからすると「そんなに安くていいの?」という感覚だと思うんですね。
当初の予定では2021年5月頃からデリバリーが始まるとのアナウンスだったので、そろそろ試乗レポートなども出てくるタイミング。もう、期待で胸いっぱいです!
『プロが選ぶ最強のお買い得車』は毎日更新です!
予算に限りがある庶民にとって、車選びの際にこだわりたい要素が「コストパフォーマンス」。つまり、その車がお買い得かどうか、ということ。ただ安ければいいというわけではありません。ポイントは「値段と性能が釣り合っているか」。だから、価格が安い軽自動車だからコスパがいいとは限りませんし、1000万円以上のスーパーカーだってその価格に見合う機能や魅力があればお買い得と言えます。
というわけで、自動車評論家・業界関係者といった「クルマのプロ」たちに、コストパフォーマンスが高い「お買い得」な新車を3台ずつ、毎日選んでいただきます。明日の更新もお楽しみに。