TEXT●吉川賢一(YOSHIKAWA Ken-ichi)
フォルクスワーゲン・ゴルフ(7世代目)が日本導入されたのは2013年6月、既に8年近くが経過しました。日本では2021年6月ごろに、新型である「ゴルフ8」が導入予定とされていますが、現在販売されているゴルフ7最終型となるモデルも十分に素晴らしいクルマであり、ゴルフ7の最高傑作といえます。
同社のT-クロスやT-ロックなどの人気SUVと乗り比べた印象も、使い勝手、ダイナミック性能、環境性能など、ゴルフ7には敵っていません。「世界で最も売れているハッチバック」であり、クルマとしてパーフェクトな仕上がりのモデルが、323万円程で手に入る、ということを考えれば、「世界で最もコスパの高いクルマ」といっても過言ではないでしょう。
ゴルフ8についても、既に販売されている欧州での評判はよく、約312~375万円と、ゴルフ7よりも若干価格が下がる見込みと、期待できるモデルです。いまこの瞬間は、確実に幸せになれるゴルフ7にするか、ゴルフ8を待つか、悩ましいところかもしれません。
現在爆売れ中のトヨタ・アルファード。最廉価グレードでも386万4000円という高額車なのに、20年9月ごろからほぼ毎月1万台を超える販売台数を維持しています(※20年12月は約8000台)。
ガソリン、ハイブリッド、2WD、4WD(e-Four)と、バリエーションが豊富なアルファードですが、下取り価格が高いこともポイントです。中でもおススメなのが「特別仕様車」。人気色や人気オプション(サンルーフなど)付き車には、同年式、近しい走行距離の標準仕様車よりも、高い査定価格が付く傾向があるそうです。購入時の価格は高めですが、下取りまで考慮すれば、ミニバンの高級車を所有する優越感を感じつつ、手放すときも満足度が高い、という意味で「コスパの高いクルマ」といえるでしょう。
いよいよモデルチェンジ間近と噂されているトヨタ・ランドクルーザー。ダイナミックな走行性能や、その存在感の大きさも魅力ですが、注目なのはリセールバリューの高さです。
このクルマが下取り査定で高額になるのは、中東地域への輸出人気の高さが理由。中古車輸出を行っている業者によると、新車登録から3~4年たったタイミングで下取りを検討するのがベスト、とのこと。年式が新しいモデルほど関税が高くなるため、数年たったモデルの方がむしろ人気となるそうです。
また、購入するのは現地のお金持ちですから、最上級グレード「ZX」を選ぶことが必須。中には、中古車オークションで1000万円を超える個体もあるほどです。大事に使っていくと、よいことがあるかもしれません。
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予算に限りがある庶民にとって、車選びの際にこだわりたい要素が「コストパフォーマンス」。つまり、その車がお買い得かどうか、ということ。ただ安ければいいというわけではありません。ポイントは「値段と性能が釣り合っているか」。だから、価格が安い軽自動車だからコスパがいいとは限りませんし、1000万円以上のスーパーカーだってその価格に見合う機能や魅力があればお買い得と言えます。
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